出版社内容情報
ツバメ、ドバト、スズメ、ヒヨドリ・・・都会の環境変化に適応してきた都市鳥の知られざる生態とは?野生動物と人間の関わりを知ることで人間にとっての自然を見つめ直す。
内容説明
鳥から見ると、都会はどう映る?カラス・ヒヨドリ・スズメ・ツバメなど、都会をすみかにする鳥の生態・能力から、身近な自然を考える。
目次
第1章 都会のカラスはなぜ元気なのか
第2章 セミを捕らえるヒヨドリの技能とは?
第3章 ツバメはなぜ人家に巣を造るのか?
第4章 都市鳥のユニークな子育て作戦
第5章 都市鳥たちの賢い生存術
第6章 カラスの知能はどれほどか?
第7章 都会暮らしの鳥たち―その不思議な生態
第8章 都市鳥たちの眠り術
第9章 都市鳥と人の交わり
著者等紹介
唐沢孝一[カラサワコウイチ]
1943年、群馬県に生まれる。東京教育大学(現・筑波大学)理学部を卒業。都立高校の生物教師を経て、2008年まで埼玉大学教育学部の講師をつとめる。現在、都市鳥研究会の代表、自然観察大学の副学長。シジュウカラの生態研究で文部大臣奨励賞、モズの生態研究で日本鳥学会奨学賞、また長年にわたる教育・研究・執筆等の活動により市川市民文化賞(スウェーデン賞)を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿呆った(旧・ことうら)
10
カラスを筆頭に、スズメ、ツバメ、ヒヨドリ、カワセミ、ゴイサギ、ムクドリ、メジロなど人里に身近な鳥の置かれている環境や適応の仕方について。野鳥ファンも、そうでない人にもオススメ★2015/08/21
めい
1
人と鳥たちのかかわり、巣と塒のちがいなど、知ることで街で見かける鳥たちがチョッと素適に感じられるようになりました。2014/09/10
古隅田川
0
都市に棲む鳥の強さ、生き残るための柔軟さに驚いた。すべての章が興味深かった。鳥を観察したり、本を読んだりして、鳥の生態を学んできたつもりだが、まだまだ何も分かっていないことをが分かった。2017/06/30
kengzilla
0
97年の本の加筆修正なので、序盤から中盤のカラスとかセキレイ、ヒヨドリの話には特に目新しい話題も無く正直退屈ではあるものの、中盤のカワセミの話題あたりから、おお!とうなるようなお話がちらほら。個人的にはチョウゲンボウの都会への適応っぷりに嬉しくなる。丁寧なフィールドワークに基づく解説は情景が目に浮かぶようでとっても素晴らしい。2009/09/24
nuna
0
この本を読むと鳥を見る目が変わる。カラス、スズメやドバトをはじめとした都会の鳥は身近な存在だが、その生態については何も知らなかったことに気付いた。1トピック数ページなのでスイスイ読むことができ、へえと思うこと頻り。2009/09/01