出版社内容情報
北朝の後円融天皇の勅命で二条為遠が撰者とされたが、死去により改めて将軍足利義満の執奏で二条為重が撰進した第二十番目の勅撰集北朝の後円融天皇の勅命で二条為遠が撰者とされたが、死去により改めて将軍足利義満の執奏で二条為重が撰進した第二十番目の勅撰集
本文
補注
解説
作者・詞書等人名一覧
地名・建造物名一覧
初句索引
久保田 淳[クボタ ジュン]
1933年東京生。専門は和歌文学・中世文学。文学博士。東京大学名誉教授。著書に『花のもの言う』(新潮社)、『野あるき花ものがたり』(小学館)、『歌の花、花の歌』『ことばの森?歌ことばおぼえ書』(明治書院)、『隅田川の文学』(岩波書店)、『新古今和歌集全注釈』全六巻(角川学芸出版)など。07年瑞宝重光賞。13年文化功労者。
松原 一義[マツバラ カズヨシ]
鹿野 しのぶ[シカノ シノブ]
丸山 陽子[マルヤマ ヨウコ]
内容説明
動乱の南北朝時代も半世紀を過ぎた頃、北朝の朝廷に撰進された、第二十番目の勅撰集。「夕潮のさすには連れし影ながら干潟に残る秋の夜の月」(後円融院)に窮われる、小さな風景を見つめる視線、「十年余り世を助くべき名は古りて民をし救ふ一事もなし」(光厳院)とみずからを責める帝王の表白。紆余曲折を経て成った痕跡をとどめながら、南朝の後醍醐天皇も尊氏・義詮・義満ら足利将軍も作者として名を連ね、宮廷和歌の変質を如実に物語る集。
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