転換期を読む<br> 南欧怪談三題

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南欧怪談三題

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  • サイズ B6判/ページ数 161p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784624934347
  • NDC分類 973
  • Cコード C0397

出版社内容情報



アナトール・フランス[アナトール フランス]
著・文・その他

プロスペル・メリメ[プロスペル メリメ]
著・文・その他

ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーザ[ジュゼッペ トマージ ディ ランペドゥーザ]
著・文・その他

内容説明

『カルメン』で知られるP・メリメや『山猫』のG・T・ランペドゥーザ、A・フランスが織りなす、南欧を舞台にした選りすぐりの怪奇譚を軽妙な文体で訳出した一冊。日本の怪談では味わうことのできない異なる怖さと異様さが満喫できる。

著者等紹介

ランペドゥーザ,ジュゼッペ・トマージ・ディ[ランペドゥーザ,ジュゼッペトマージディ][Lampedusa,Giuseppe Tomasi di]
1896~1957年。イタリアの著述家。同名のイタリア最南端アフリカのチュニジア沖合に浮かぶ小島に由来するシチリアの大貴族

フランス,アナトール[フランス,アナトール][France,Anatole]
1844~1924年。フランスを代表する詩人・小説家・批評家。十九世紀末から二十世紀初にかけて人気を博し、1921年のノーベル文学賞を受賞。「ドレフュス事件」において、エミール・ゾラとともにドレフュス擁護に立ち、その再審と無罪判決を勝ち取るのに貢献、良心的知識人の面目を発揮した

メリメ,プロスペル[メリメ,プロスペル][M´erim´ee,Prosper]
1803~1870年。フランスの作家、歴史家、考古学者、官吏。『シャルル九世年代記』、そしてビゼーのオペラ『カルメン』の原作となった同名の短篇の作者として有名である。法学を学んだ後官吏になり、歴史記念物監督官として、多くの古代・中世の遺跡保存に活躍した

西本晃二[ニシモトコウジ]
1934年奈良県生まれ。東京大学文学部(仏文)卒業、同大学院博士課程修了。カナダ・ラヴァル大学で博士号、1965年よりパリ大学博士課程。在ローマ日本文化会館長、政策研究大学院教授、同副学長を務める。東京大学名誉教授。現在、早稲田大学国際言語文化研究所招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

87
ジュゼッペ・トマージ・ランペドゥーザ『鮫女(セイレン)』シチリア島出身のギリシャ学の大家が、同郷の若者に、自身の不思議な体験を語り聞かせる。イタリアらしく色っぽいお話。/アナトール・フランス『亡者のお彌撒(もうじゃのおミサ)』短いお話だが、これぞ怪談。/プロスペル・メリメ『ヰギヱの女神(ヴェヌス)』掘り出された異教の女神像にまつわる怪。/編訳:西本晃二氏による解題がとても興味深い。2016/08/12

syaori

29
南欧を舞台にした怪談3編が収められています。ランペドゥーザ(『鮫女』)にメリメ(『ヰギヱの女神』)、アナトール・フランス(『亡霊のお彌撒』)と大変豪華な顔ぶれ。訳者が最後に、「怪談」とは「人間の理性では説明のつかない超自然、神秘的な事件を扱っている物語をいう」と書くとおり、怪談と聞いて想像するおどろおどろしいものではなく、3編ともどちらかというとロマンチックな趣がある作品ではないかと思います。初独ということもあり老教授と青年の交歓のなかで美しいシチリアの神秘が語られる『鮫女』がとても印象に残りました。2016/11/08

HANA

16
羅馬と南仏を舞台にした怪談三篇を収録。そのうち二つは有名すぎてストーリーは聞いたことのあるものだった。内容は面白いものの題名が少し大時代すぎる気がする。「ヰギヱのヴィーナス」は「イールのヴィーナス」の方が昔から馴染みがあるし、セイレンを「鮫女」と題するのはどうかと思う。真夜中の弥撒モノはこれで読むのは三つ目だが、それぞれ細部が違っている。今回のは恐怖感はあまりないものの、一番ロマンティックなのではないかと感じた。この地方の物語は独特の趣があって面白いのでもう少し読んでみたいものです。2011/12/11

兎乃

4
編者であり翻訳者でもある西本晃二氏の解説から抜粋。『一つの言葉が表す感情を、他の別の言葉に完全に移し換えることは、ほぼ不可能に近い。さらに、そのうえにである、言葉を用いて何かを表現しようとする主体(=作家)も、表現される対象(=万物)も、双方とも本質的に限界を有する不完全な存在でしかない。まだある、人間の限られた知性が創り出した言葉自体が、とうてい完全とは言い難い道具なのだから、ことはさらに厄介となる。不完全な原語で書かれた作品を、これまた不完全な訳語で、文化的な壁を越えて日本語の世界に移し植えようとする2012/05/23

wanted-wombat

3
解題だけでも読む価値がある。著者の翻訳論(日本語論)、そして怪談論が端的に、そして明確に語られている。翻訳に関して言及したところでは、日本語の漢字仮名混じり文(+ルビ)の特異性とその可能性が語られ、怪談論では「神の死」を背景に、主に西ヨーロッパ中心に行われてきた怪談というジャンルが神の存在に基づいて説明されてきた(理解不可能な事柄も説明可能としてきた)として嘆かれている。《そもそも「怪談」とは人間の理性では説明のつかない超自然、神秘的な事件を扱った物語》なのだから、面白いのだと思う。2013/09/03

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