出版社内容情報
トランスジェンダーの人々が生きることに伴う「実感」とはどのようなものなのか?
――トランスジェンダーの一人として生きる著者と、8人のトランスジェンダーとの語り合いをつうじてこれらの問いに迫る労作。
それぞれの過去といまの体験世界を解くことで導き出された、〈雰囲気〉〈擬態〉〈器〉の3つの鍵概念からトランスジェンダーを生きるという体験に接近する。
内容説明
8人のトランスジェンダーと当事者の一人として生きる著者とが織りなす語り合い。それぞれの過去といまに触れ、その体験を解いた先に見えたものとは?体験の「質感」を色鮮やかに描き出した、トランスジェンダーに出会える書。
目次
第1部 理論編(トランスジェンダーをめぐる歴史と今;性をめぐって語られてきたこと;近年の実証的研究が明らかにしてきたこと;方法論)
第2部 事例編(性を他者との関係性から捉え直す―“雰囲気”;トランスジェンダーを生きるという体験に伴われる実感―“擬態”;トランスジェンダーの人々はどのように他者や社会とつながっていくのか―“器”;最終考察)
付録―町田なりの語り合い法手引き
著者等紹介
町田奈緒士[マチダナオト]
京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻博士後期課程修了(博士:人間・環境学)。現在:名古屋大学男女共同参画センター特任助教。専門:発達心理学・臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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