出版社内容情報
ソーシャルワーク実践の中で、「基本中の基本」といわれるアセスメント。本書はこのアセスメントに焦点を絞り、「クライエントはアセスメントに主体的に関わる存在」という考えを基盤にした統合的・多面的アセスメントの展開過程・手法と、クライエントを「全人的」に捉えるとその過去・現在だけでなく「支援による生活の変化」という「未来」をも見通す事ができるようになる理論的根拠を、多数の事例を踏まえ解説したものである。事例には、職場の内外で見聞する事が多いと考えられる「誰にでも身に覚えがある」話や電話・面談時の会話の逐語録等を採用。最適な支援方法を、クライエントと一緒に見つけ出せるアセスメントの理論と実際がよくわかる一冊。
内容説明
クライエントに「役立つ」支援の第一歩。多様な領域で活用でき、省察的ソーシャルワークを可能にする情報枠組みの基盤と活用法を解説。
目次
ソーシャルワークの中のアセスメント―なぜ統合的・多面的であるべきなのか
第1部 省察的ソーシャルワークとアセスメント(アセスメントとは何か―ソーシャルワークにおける役割・特徴と欠かせない視点;ソーシャルワークの使命とアイデンティティ―アセスメントに与える影響を考える;アセスメントと援助のプロセス;相談援助面接―アセスメントと相談援助面接力との関係;アセスメントと省察力―専門職としての価値観・知識・スキルの統合;アセスメントとスーパービジョン)
第2部 統合的・多面的アセスメントで得られるクライエント情報(クライエントの意図をつかむ―なぜ援助を受けようと思ったのか;クライエント自身の特性を知る―ライフサイクル・人間関係・環境・ストレングス・価値観;クライエントの問題対処力と資源を把握する)
著者等紹介
渡部律子[ワタナベリツコ]
1953年生。1978年関西学院大学大学院修士課程修了。1983年ミシガン大学大学院社会福祉学修士(M.S.W.)取得。1988年ミシガン大学大学院心理学修士取得。1990年ミシガン大学大学院哲学博士(Ph.D.専攻:ソーシャルワーク・心理学)取得。現在、日本女子大学人間社会学部社会福祉学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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