内容説明
ポスト工業社会の中で日本を含む東アジアは多くの課題に直面している。経済が高度化する中での労働に関するひずみ、新自由主義の導入のもとで発生するジェンダー問題、そして全体を覆う移民への適応。日本、韓国、カナダの研究者が、その課題の現在点を把握し、解決への糸口を探る試み。
目次
第1部 ポスト工業社会における東アジア(ポスト工業社会の課題と東アジア;日本と韓国の高い自殺率はどうすれば下げられるか?―女性労働力率への着目)
第2部 東アジアの比較分析(東アジアにおける排外意識の比較分析;東アジアにおける「孤立」の諸相―情緒的サポートに着目した分析;M字型就労社会の男女間賃金格差―SSM005を用いた日韓比較研究)
第3部 ポスト工業化と韓国社会(韓国における女性労働と家計所得不平等;韓国サービス労働者の職務ストレス;韓国社会の重層的なジェンダー不平等―「平等社会」と不変的/可変的な女性の位置性)
第4部 アジアにおける移民の問題(北米における東アジア移民の統合と移民第2世代;移民適応とグローバリゼーション―浜松市におけるブラジル人住民の社会適応と母国とのつながり)
著者等紹介
筒井淳也[ツツイジュンヤ]
現在、立命館大学産業社会学部教授。経歴、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。博士(社会学)
グワンヨンシン[グワンヨンシン]
現在、韓国中央大学校(Chung‐Ang University)社会学部教授。経歴、University of Wisconsin‐Madison,Ph.D.(Sociology)
柴田悠[シバタハルカ]
現在、立命館大学産業社会学部准教授。経歴、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。