内容説明
本書は、ハーバーマスの理論に基づく対話的行為をキー概念に、ともすれば支援者が当事者を「手段として」利用・活用する地域福祉実践が少なくない現状について批判的に捉えたものである。そして、この現状をふまえ、各地の事例を援用しながら、地域福祉実践に関わる諸アクター(当事者・支援者等)が互いに主体となって合意した上で取り組まれる「実践の他者を生み出さない」実践のあり方を考察する。真の当事者主体の実践理論を検討する上で有効な一冊。
目次
序章 対話的行為という考え方
第1章 地域福祉の主流化と隘路
第2章 地域福祉でのハーバーマス理論の活用可能性
第3章 対話的行為による地域福祉実践の転回
第4章 対話的行為を用いた地域福祉援助の構想
第5章 地域でのソーシャルワークと対話的行為
第6章 地域アセスメントとソーシャルクオリティ
第7章 岡村理論と対話的行為
終章 対話的行為の具体化に向けて
著者等紹介
小野達也[オノタツヤ]
1958年生。1999年龍谷大学大学院社会学研究科社会福祉学専攻単位取得依願退学。現在、大阪府立大学人間社会学部准教授。熊本学園大学付属社会福祉研究所嘱託研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 正倉院の歴史