内容説明
幕末に来日し、日本正教会創建、東京復活大聖堂(ニコライ堂)を建立して、五〇年間宣教に励み、大津事件、日露戦争でも、日露友好のために大きく貢献し、日本国民から敬愛されたニコライ。その献身的慈愛の生涯を描き、さらにニコライ後、現代までの日本正教会史を克明に描き出す。
目次
故郷ベリョーザ村からペテルブルグの神学大学へ
宣教志願、そして日本へ
函館到着、最初の洗礼
函館から第一回ロシア一時帰国
函館への帰任と上京
迫害、信徒の増加
明治一一年の日本正教会
第二回ロシア一時帰国
大聖堂建築着工と有志義会事件
他派宣教師との交友
大聖堂竣工と大津事件
三国干渉とロシアを憎悪する日本
伝教学校、神学校、女子神学校
『新約聖書』の翻訳
日露戦争時のニコライの日記
ロシアの混乱とニコライ堂の内紛
日露戦争後のニコライ堂と各地の聖堂建設
晩年の難題と永眠
ニコライ後の日本正教会
アメリカとソ連の間で揺れる日本正教会
著者等紹介
中村健之介[ナカムラケンノスケ]
1939年新潟県生まれ。1962年国際基督教大学教養学部卒業。1968年東京大学大学院比較文学比較文化博士課程中退。北海道大学、東京大学、大妻女子大学教授。専攻はロシア文学・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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