内容説明
複雑で多様化する子どもを取り巻く問題に対応し、専門性を高めた「子ども家庭ソーシャルワーカー」を養成するため、1998年に4年制大学で新たな課程が設置された。本書は、その先駆的試みを行ってきた日本社会事業大学児童ソーシャルワーク課程での10年の歩みをふりかえりつつ、子ども家庭福祉領域、子育て支援、子ども虐待、障害児、非行、不登校、スクールソーシャルワーク、里親支援等、多様な事例に応じる論考。
目次
地域における子育て支援システムの構築とソーシャルワーク
第1部 子ども家庭領域における人材育成と課題(子ども家庭領域における人材育成―日本社会事業大学児童ソーシャルワーク課程の発足;子ども家庭領域における人材育成カリキュラム;子ども家庭福祉をめぐる今日的課題―児童ソーシャルワーク課程の役割と法律事務所実習の意義;障害児の支援における課題と対処;スクールソーシャルワーカーに求められる専門性;子ども家庭に関わる専門職の今後)
第2部 子ども家庭領域における個別的課題と包括的視点(里親支援における子ども家庭ソーシャルワーク;子ども家庭政策の展開過程;児童福祉施設における子ども家庭ソーシャルワーク;問題を抱える子どもへの支援(1)―虐待・トラウマ
問題を抱える子どもへの支援(2)―障害児
問題を抱える子どもへの支援(3)―不登校・非行等
家族ケースワーク・家族療法
家庭裁判所における少年事件の取扱い
子どもと家庭へのケースマネジメントの展開
ファミリーソーシャルワークの実際)
第3部 実践力を高めるための相談援助実習・演習(子ども家庭領域における相談援助技術;子ども家庭ソーシャルワーク実習の意義と実際;実習先の指導者と現場で働く卒業生の視点;実習生たちの報告書)
著者等紹介
藤岡孝志[フジオカタカシ]
日本社会事業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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