内容説明
政治において決定的に重要なのは、正しい戦略的―戦術的ではなく―判断を下すということであるが、その根底に存在すべきは妥当な歴史観である。何故なら、社会とは根本的に歴史的な生成物であり、社会の運営を事とする政治は必然的に歴史の圧倒的な規定性の下にあるからである。本書は、先著で打ち出したオリジナルな歴史理論である「統合史観」に基づいて、人類の幸福を実現するための普遍的政治原則を提唱する。
目次
1 「統合史観」とは何か
2 国家分割のススメ
3 人権外交の誤り
4 開発独裁の正しさ
5 国家意識の肝要
付論1 「統合史観」―歴史法則と発展段階
付論2 国民国家の概念
付論3 日本帝国主義の評価