死を生きた人びと―訪問診療医と355人の患者

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死を生きた人びと―訪問診療医と355人の患者

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622086901
  • NDC分類 498.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

355人の看取りに関わった往診医が語るさまざまな死の記録。延命のみに長けた現代社会で、患者たちが望み、模索し続けた最期とは。355人の看取りに関わった往診医が語るさまざまな死の記録。延命のみに長けた現代社会で、患者たちが望み、模索し続けた最期とは。

現代日本では、患者の望む最期を実現することは非常に難しい。多くの患者が、ひたすら延命しようとする医者や、目前の死期を認識しない親族と患者自身、病院外の死を「例外」とみなす社会によって、望まない最期に導かれていくためだ。しかし著者の患者たちは、著者と語り合ううちにそれぞれの望む死を見いだしていく。その結果、7割の患者が自宅での死を選んでいる。鮮烈なエピソードを通じ読者に「どう死にたいか」を問う一冊。

はじめに

第1章 在宅医療の世界へ

第2章 在宅死のリアリティ――死者三五五名からのメッセージ
1 在宅医療と在宅死
2 在宅医療・在宅死の経済的側面
3 患者と家族にとっての在宅死
4 医師は在宅医療を知らない
5 介護関係者・行政・社会にとっての在宅死
6 常に慰める

第3章 在宅死のアポリア ――情報社会が提供するさまざまなニュースから
1 「老い」は戦うべき相手か
2 希望なき生――「先生、死ねる薬はないのですか」
3 看取るのは医師だけか
4 医者にかからないで死ぬということ
5 在宅死なき在宅医療――ビジネス化の行き着くところ
6 在宅死は理想的な死か
7 最期を選べない患者たち
8 未来におけるアポリア
 1 医師は足りるか / 2 訪問看護師は足りるか
 3 介護職員は足りるか / 4 介護施設は足りるか
 5 病床数は足りるか / 6 二〇二五年問題への対応策

第4章 見果てぬ夢
1 世界の悲惨/日本の悲惨
2 オーダーメイド医療/オートメーション医療
3 ある老医師の手紙

あとがき

小堀?一郎[コボリオウイチロウ]
著・文・その他

内容説明

最後の日々をどう生き、いかに終えるか。その希望はどうすれば叶うのか。さまざまな障壁に直面しながらも、患者に寄り添い、最期のあり方を模索する医師の書。

目次

第1章 在宅医療の世界へ
第2章 在宅死のリアリティ―死者三五五名からのメッセージ(在宅医療と在宅死;在宅医療・在宅死の経済的側面;患者と家族にとっての在宅死 ほか)
第3章 在宅死のアポリア―情報社会が提供するさまざまなニュースから(「老い」は戦うべき相手か;希望なき生―「先生、死ねる薬はないのですか」;看取るのは医師だけか ほか)
第4章 見果てぬ夢(世界の悲惨/日本の悲惨;オーダーメイド医療/オートメーション医療;ある老医師の手紙)

著者等紹介

小堀鴎一郎[コボリオウイチロウ]
1938年、東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。医学博士。東京大学医学部付属病院第一外科、国立国際医療研究センターに外科医として約40年間勤務。定年退職後、埼玉県新座市の堀ノ内病院に赴任、在宅診療に携わり、355人の看取りにかかわる。うち271人が在宅看取り。訪問診療医。母は小堀杏奴。祖父は森鴎外(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

81
13年間に355名の患者の臨終に関わった訪問診療医の記録。死を身近に体験したことのない現代人は、なかなか死を認められず、死は自分とは無縁の遠い存在だと認識して今を生きている。日本人が「死ぬこと」を考えなくなったのは、「老人らしく老いる」ことを考えなくなったのと同じ。そのひずみが、自らの死を予期しえぬままに逝ってしまったいくつかの事例に出てきて、人生の最終段階においてACPは遠い話のようである。第2章までは、メッセージ性があってよいが、第3章のニュースの寄せ集めは不要だったかも。2018/07/21

こばまり

56
代々医師を輩出する家系ではあるが、鷗外のお孫さんが在宅医とは本書を手に取るまで知らなかった。事例を通して、小堀氏のお人柄や医師としての信条が十分に伝わってくる。死に対しての意識改革は一般国民もだが医療者にも急務だ。2018/09/07

青木 蓮友

30
当たり前ですけれど、ここまで込み入った事情をこんなたくさん知るなんて無いじゃないですか普通。凄いですね、、本て。あらためて思っちゃいました。臨終のとき、わたしはどんなだろう。その前に両親、それぞれにどんな、いや、というかわたし絶対に看取れる保証なかったという。わたしは正直どこだろうが布団の上なら上等と思っています。大好きな祖母が10歳のとき亡くなったのですけれど交通事故だったんです、ザ・路上。親族で顔がいちばん似ている叔父は自殺で海中、もうね、贅沢は言いません。どこよりも誰かに心を寄せてもらいたい、かな。2020/12/17

ケイトKATE

19
日本人は、いつの間にか死を忘れてしてしまった。死はどんなにあがいてもやって来るのに。著者は、訪問診療医としての経験から、医療や介護の問題について率直に提起している。そして、最後の日々どう生きるか、どのように人生を終えるか模索しながら患者に寄り添う姿勢に共感した。私達も死を恐れず、忌み嫌うことをせず、話し合う必要があると思った。2018/09/13

ひさしぶり

17
60年前病院、診療所での死亡は11%今日のそれは8割を超える。生の最期を迎えた42の事例と共に現在の在宅医療・在宅療養の抱える問題、一様で片付けることの困難さを再認識します。患者、支える家族、医療機関、介護事業所、果ては賃貸物件オーナー迄掘り下げ現実を覗くことになる。2025年の団塊世代が後期高齢者となる近い未来にも目を向けている。〈家族を在宅で看取った後に「本当にこれで良かったのだろうか」と自問する家族は少なくない〉は正に10年以上前に体感した。残る老親を思い又認識を新たにしました。2019/07/25

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