出版社内容情報
日本神話や浮世絵の母子像を通して人間のつながりと幻滅体験を考える。我が国の精神分析史を分析する「「日本人」という抵抗」を増補
内容説明
『古事記』や浮世絵の母子像の分析を通し、人の“つながり”と“幻滅”のあり方を考察する、精神分析的文化論の代表作。新論考「「日本人」という抵抗」を増補。
目次
はじめに(言葉にすること)
1 人と人のつながり(情緒的交流;描かれた過去から;二者内交流と二者間外交流)
2 「つながり」の構造(春画のなかの子どもたち;「甘え」とその愛の上下関係;幻滅と比喩;幻滅と脱錯覚;浮かんで消える)
3 幻滅の臨床(恥の取り扱いをめぐって;「恩」概念の臨床的意義について;阿闍世コンプレックスの罪悪感)
4 現実の価値(物事と言葉;環境の価値;現実依存)
さいごに(日本語臨床と独創性)
増補 十年後の応用精神分析(「日本人」という抵抗―私見)
著者等紹介
北山修[キタヤマオサム]
1946年、淡路島に生まれる。1972年京都府立医科大学卒業。札幌医科大学内科研修生を経て、ロンドンのモーズレイ病院およびロンドン大学精神医学研究所で卒後研修。帰国後北山医院(現南青山心理相談室)院長。医学博士。九州大学名誉教授、白鴎大学特任教授、国際基督教大学客員教授。専門は精神分析学。元日本精神分析学会会長。学生時代、フォークソング運動に参加し、1970年『戦争を知らない子供たち』で日本レコード大賞作詞賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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kayak-gohan
清水聖
なか