スペイン内戦―1936‐1939〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 259,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622075875
  • NDC分類 236.07
  • Cコード C1022

出版社内容情報

20世紀の戦争のなかで、いまだに熱く語られるこの内戦。ソ連や欧州列強を巻きこむ代理戦争となり、ピカソ「ゲルニカ」、ヘミングウェーの救援活動、詩人ロルカの暗殺などから伝説も生まれた。しかし冷戦後、スペインや旧ソ連の文書が大量に公開され、根本的な書き換えが必要になった。その期待にずばり応えたのがこの歴史書=ノンフィクション。これを越える本はしばらく出ないといわれる。スペインでも高く評価され、ベストセラー。全2巻

内容説明

通説をくつがえす新たな通史の誕生。第二次世界大戦の前夜に、軍事クーデタに始まり代理世界戦争に拡大した、二十世紀を象徴する戦いを詳述し、スペインで絶賛、欧米でベスト&ロングセラー。

目次

第1部 古いスペインと第二共和国(信心ぶかいカトリック王たち;王のスペイン退去 ほか)
第2部 二つのスペインの戦争(将軍たちの反乱;制圧のための戦い ほか)
第3部 内戦の国際化(武器と外交官;二つの主権国家 ほか)
第4部 代理世界戦争(戦争の変質;ハラマとグアダラハラの戦闘 ほか)

著者等紹介

ビーヴァー,アントニー[ビーヴァー,アントニー][Beevor,Antony]
1946年ロンドン生まれ。作家、歴史家。ウィンチェスター校で学び、サンドハースト陸軍士官学校を卒業。1963年から5年間の軍務を経て、執筆活動に入る。現在、ロンドン大学バークベック・コレッジ招聘教授。著書Crete:The Battle and the Resistance(1991)、『スターリングラード:運命の攻囲戦1942‐1943』(1998、サミュエル・ジョンソン賞、邦訳朝日新聞社2002)他

根岸隆夫[ネギシタカオ]
フランス政府給付留学生としてパリの国立政治学院で欧州政治史を学ぶ。専門、欧州全体主義(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

12
著名な軍事史家による一冊。失敗した右派クーデターが内戦となり、さらに独伊とソ連の代理戦争へと拡大していく流れが描かれる。共和国側の望んだ英仏の支援が、左派内閣への懐疑のために不発に終わり、結果的にソ連側の陣営に染まっていくという皮肉は冷戦構造の先駆けのよう。また共和国、国民軍双方とも内部での不協和が激しく、とくに左派の無政府主義者と共産主義者の争いは喜劇的にすら感じられる。他にも中立国として大戦を経験せずに済んだスペインが経験するポストWWⅠの戦場や、その後独ソ戦にも参加する兵士の存在が印象に残った。2020/11/19

ぷるぷる

6
wikipediaで予習して地図帳片手に心して読んだ。上巻は背景説明から~1937年前半頃、ゲルニカ爆撃があり北部が国民戦線の手に落ちる辺りまで。無数の局地化した内線が全国規模で同じような時に起こる状況と、個々の戦闘行為の残虐さに、こちらの無知も相まって困惑しますが対立軸が明らかになるにつれて読みやすくなりました。共和国側の権力闘争、独ソの代理戦争の面、都市国家ならではの独立自治運動、宗教などなど実に多様な要素があり、結局ファシズムとコミュニズムの対立の構図になって行くのも絶望的。話も面白い凄い本です。2021/04/18

メルセ・ひすい

3
15-09 マドリード西端 ★見に来たまえ、通りの血を、 見に来たまえ、 通りの血を、 見に来たまえ、 血を 通りの血を。 第2次世界大戦の前夜に、軍事クーデタに始まり代理世界戦争に拡大した、20世紀を象徴する戦いを詳しく解説。膨大な記録文書に基づき真実を見極めて描いた、通説をくつがえす新たな通史。2011/04/29

takao

2
ふむ2022/09/17

にしの

2
スペイン市民戦争は神話でして語られてきました。共和派に心情的に与する人、コミュニストの公的見解、カトリックやファランジストによる反乱の正当化など、各々の立場から逃れらませんでした。 本書は、ロシアのアーカイブスが近年に明らかにした文書など膨大な数の一次資料を用いた実証主義に基づいています。 歴史はロマンやヒロイズムによる興奮よりも、うんざりして目を背けたくなることが多くなりますが、歴史の扱い方の手本となるものがこの本にはあります。2020/01/21

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