死と愛 - 実存分析入門

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622006022
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1010

出版社内容情報

精神分析から実存分析へ、心理的告白から医学的指導へ著者の科学的内面的な必然を詳細に記述。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

27
『夜と霧』で知られるフランクルによる実存分析。彼のバックボーンである「アウシュビッツを生き抜き全てを見た」ということは当然のことながら彼の哲学的な礎となっている。極限の世界で人間の(正義も邪悪も)極地を目撃した者にしか到達し得ない思考の形。自分に対する責任。自分の意識のカタチとそれについての責任。存在を保つために行う選択とその結果への責任と後悔。生きることや生き延びてしまったことへの負い目。きっと人間は苦しみ悩む姿の中からしか美しい在り方を見出せない。2018/01/13

ヨクト

21
「夜と霧」のフランクル氏が到達した実存分析。本当の絶望に直面し、そして生き延びた著者だからこそ辿り着いた領域。門外漢のぼくにはかなり難解だった。人間は意志、その意志への志向によって人間たり得る。生死について、苦悩について、愛について。すごく勇気と忍耐と強さが必要だなと感じた。「われわれが苦悩する限り、われわれは心理的に生き生きとしているのである。……苦悩はわれわれをより豊かに且つ強力にしてくれるのである。」Struggleは決してネガティヴな意味ではない。2014/08/20

Gotoran

21
自らの強制収容所体験で有効性を実証した(『夜と霧』)ロゴセラピー[意志による心理療法]の解説書の本書(『死と愛』)。冒頭の“死せるティリー[著者の夫人]に”に思いを馳せながら。直訳調で若干の読み辛さを感じつつも、興味深く読むことが出来た。キーセンテンスを以下に。意味への意志;1.創造的価値の実現(何かをする、或いは作ること)2.体験価値の実現(何かを体験すること)3.態度価値の実現(宿命に対して態度を決めること) 「生きるべき「何故]を知っているものは殆どすべての「如何に」耐えうる」(ニーチェ)↓2013/05/05

ひづる

9
強制収容所での経験を綴った「夜と霧」でもそうだったが、この本でも徹底的に人間の意識に対する責任と選択の自由の存在が強調されていると感じた。またその選択において要となる、生と死、または愛といったものの意味について、切り込んだ分析がされているのも非常に興味深かった。2017/12/03

nakmas

5
これを深く理解するのは、今はちょっと無理。 学術論文的にドイツ語から日本語への翻訳は、 固くなりすぎる傾向があるので。ドイツ語で専門用語だと1単語がどんどん長くなるので、漢字との相性が最悪。言い訳。。。2017/06/04

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