出版社内容情報
現代の情報化社会をデータに基づき解明する「計算社会科学」を、第一線で活躍する研究者らが解説。
内容説明
計算社会科学とは、人間の相互関係によって成り立つ社会をデータに基づいて解明していく学問である。この学問分野はコンピュータサイエンスや社会科学など様々な分野の研究者により進められている学際分野であり、研究を行うための基礎学問も多岐にわたり、すべてに精通することは難しい。そこで本書は、計算社会科学を俯瞰的に捉え、主に技術的な側面から「計算社会科学とは何か」を紹介すべく企画された。執筆者には第一線の研究者を幅広く迎え、最新の情報や具体的な研究内容を交えつつ解説を行っている。この分野の教科書としてだけでなく、広く社会一般の読者に計算社会科学がどのような研究分野なのかイメージを持ってもらうことも本書の目的の一つである。
目次
計算社会科学とは
Web調査
デジタル実験
データ収集・公開データセット
ネットワーク
テキスト分析:データとしてのテキスト
ソーシャルデータ分析のための教師あり機械学習
社会シミュレーション
統計モデリング
社会物理
計算社会科学における倫理
計算社会科学の今後の展望と課題
著者等紹介
鳥海不二夫[トリウミフジオ]
東京大学大学院工学系研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Atsumi_SAKURADA
1
第一線で活躍する研究者らによる国内初の当複合領域の体系的な教科書です。日本語で読める類書としてはサガニック『ビット・バイ・ビット』(英語版はweb公開)の翻訳がありますが、本書は解析方法にも複数の独立した章を設けており、また文献案内で和書が充実している点で、併せて読む意義が深いです。「計算社会科学」は今後、分野としての存在感が増すにつれ名称としての特異性は一般化して薄まるのでしょうか。2022/01/25
サンセット
0
教師あり学習や統計モデリングなどについて、辞書的な概論の話が多かった2023/08/19
U
0
雑に目を通しただけ、特にはシミュレーションのとこ2021/10/10