出版社内容情報
地球全体の気候を牽引し、豊かな生態系を育成する海洋と人間が共生していくにはどうすべきか、世界地図を眺めながら考えられる一冊。海は地球全体の気候を牽引し、陸上も含め、豊かな生態系を育んでいる。今なお新種の生物が確認され続け、人類に海産物やエネルギーをもたらし、交通路としても欠かせない存在だ。世界の人口の半数は沿岸域に住んでおり、多くの恩恵を受けている一方で、生態系を無視した漁業や開発、工業汚染などの人間活動によって多くの犠牲も払っている。本書は、都市化、海水の質、エネルギー、貿易、観光、海流と気候変動、領土、海洋管理など、海洋にかかわるあらゆる問題について、世界地図上で各問題の状況を色分けし、グラフとともに解説している。人間活動の影響を認識し、海が常に再生可能な資源ではないという認識のもと、持続可能な海の保護・管理の試みについても紹介。全球的にかかわる海だからこそ、各国の協力が必要だが、取組みの姿勢はさまざま。海洋と人間が共生していくにはどうすべきか、世界地図を眺めながら考えることができる一冊。
Don Hinrichsen[ドンヒンリクセン]
翻訳/原著
こどもくらぶ[コドモクラブ]
翻訳
内容説明
生態系への影響・海洋資源を知る。沿岸地域の観光・海上輸送をする。海洋環境と異常気象をみる。島の領有権・海賊行為を考える。海洋の国際管理・保護に取り組む。
目次
第1部 人類と沿岸地域
第2部 海洋資源に対する重大な脅威
第3部 貿易、通商、観光
第4部 気候変動
第5部 対立する海
第6部 沿岸地域と海洋の管理
著者等紹介
ヒンリクセン,ドン[ヒンリクセン,ドン] [Hinrichsen,Don]
ロンドンを拠点とする、さまざまな受賞歴をもつ作家・編集者。現在は、ロンドンに置かれた戦争と平和報道研究所の幹部開発マネージャーとして、環境、汚染、資源問題に関する執筆を続けており、欧米でさまざまな出版物を刊行している。以前は、スウェーデン王立科学アカデミーから出版された人間環境に関する刊行物である『アンビオ』の編集長を務め、世界銀行、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)の協力の下に世界資源研究所が出版した「世界資源報告」の編集長でもあった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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