出版社内容情報
地球には微生物がひしめいている。どんな微生物がどのように生きているのか。目に見えない微生物が本書で明らかになる。
花田 智[ハナダ サトシ]
細菌系統分類学を専門としており、「ジェマテモナデテス門」という新規の「門」を発見した。研究の傍ら自身が主宰する劇団で脚本家・演出家としても活躍し、数々の賞を受賞。また、SF小説や微生物をテーマにした小説も執筆している(『天狼新星―SIRIUS:Hypernova 』早川書房)。
内容説明
ものを腐らせ、病気の原因となる悪者?環境をまもり、薬をつくり出す救世主?はたして、その正体とは?
目次
1 微生物の大いなる多様性
2 微生物はどのように生きているのか
3 微生物遺伝学と分子微生物学
4 ウイルス
5 ヒトの健康と病気にかかわる微生物学
6 微生物の生態学と進化
7 農業とバイオテクノロジーの中の微生物
著者等紹介
マネー,ニコラス・P.[マネー,ニコラスP.] [Money,Nicholas P.]
マイアミ大学植物学教授
花田智[ハナダサトシ]
首都大学東京大学院理工学研究科教授。博士(理学)。専門は微生物系統分類学、環境微生物学。日本ではじめてバクテリアの新たな「門」を提案し、認定された。研究の傍ら、SF小説も執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まえぞう
5
微生物の全体像がよくわかります。微生物の役割は本当に多岐にわたるので、この本を読んだ上で、興味のある分野に進むといいんだと思います。2016/08/15
まちこ
1
「我々の体は約40兆個の細胞で構成されているばかりではなく、100兆個のバクテリアを主に腸内に含んでいる。加えて、1000兆個ものウイルスも体内に存在しているのだ」微生物の生体量は動物を遥かに圧倒し、種は種として把握できない程の豊かさで、土壌にも海洋中にも我々の体内にも大量に居る。その活動は植物の成長を助け、二酸化炭素を海に溶かし、動物の栄養消化を担い、死骸は人間含め全ての滋養になる。微生物こそが地球の支配者であり、見えない共生無しに生きていける動植物は無い。地上最大の生物も巨大な森を覆う数千歳の菌類だ。2020/05/05
はーちゃん
0
院試勉強。わかりやすかったけど院試には薄いかな。2016/09/08