出版社内容情報
「量子」というまったく新しい技術が私たちの生活にどのように入り込んでくるのか、照らす角度を変えながら、じっくり答えていく。
内容説明
今まさに「ビッグデータ」というキーワードで語られる情報活用時代が到来しています。このような時代に量子が制御できるようになると、いったい、どんな使い途や利便性があるのでしょうか?また量子を制御する技術の発達によって、ICT関連の技術や産業はどう変化していくと考えられるでしょうか?そして、この「量子」というまったく新しい技術は、これから私たちの生活にどんなふうに入り込んでくるのでしょうか?本書はこのような問いに、照らす角度を変えながら、じっくり答えていきます。
目次
第1章 ビッグデータ時代の量子コンピュータ
第2章 ICTのパラダイムシフト
第3章 「もうひとつのレイヤー」の物理
第4章 究極の通信に続く道
第5章 量子鍵配送―これからの通信へ向けて
第6章 量子情報技術がはじまる
著者等紹介
佐々木雅英[ササキマサヒデ]
情報通信研究機構未来ICT研究所量子ICT研究室室長。博士(理学)。1992年~1996年日本鋼管株式会社(現JFEホールディングス)勤務を経て1996年に郵政省通信総合研究所(現情報通信研究機構)入所、量子情報通信の研究開発に従事。量子ICTフォーラム議長、上智大学客員教授、国立情報学研究所客員教授
根本香絵[ネモトカエ]
国立情報学研究所・情報学プリンシプル研究系教授。博士(理学)。1997~2000年オーストラリア・クイーンズランド大学研究員、2000~2003年英国ウェールズ大学研究員として量子情報科学の最先端研究に参加。2003年より国立情報学研究所・助教授(准教授)、2010年より現職。近年は特に、産官学連携による量子情報工学の創成と確立に取り組む。英国物理学会フェロー
池谷瑠絵[イケヤルエ]
コピーライター/ライターとして、広告制作、書籍・雑誌の執筆・編集。2004年頃からサイエンスコミュニケータとして、ウェブおよびそのコンテンツを制作。最先端の研究成果をわかりやすく伝える活動に取り組む。2013年秋から情報・システム研究機構URA(ユニバーシティ・リサーチ・アドミニストレータ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。