内容説明
予定調和なんてない世の中で、100の悩みに向き合ってみた。毎日新聞「人生相談」が本になりました!
目次
1 悩みの根っこはどこにある?
2 あの人さえ変わってくれたら…
3 こんな毎日、耐えられない!
4 自分の常識は他人の非常識!?
5 それでも気になる
6 今日もやっぱり五里夢中
7 その一歩が踏み出せない
8 揺れる思い。選ぶならどっち?
著者等紹介
ヤマザキマリ[ヤマザキマリ]
漫画家・文筆家。東京造形大学客員教授。1967年、東京都生まれ。84年、17歳の時にイタリアに渡り、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で油絵と美術史を専攻。エジプト、シリア、ポルトガル、アメリカを経て、現在はイタリアと日本に拠点を置く。97年漫画家デビュー。2010年、漫画『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。平成27年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。17年にはイタリア共和国星勲章コメンダトーレ受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
45
感想を書く前に返却してしまい詳細は忘れたけれど、ヤマザキマリさんらしい人生相談の回答。やっぱり、好きだわヤマザキさん。2022/11/27
再生の序章
36
人生相談の解答をまとめた本を読んだ経験がなかった為、新鮮でたまりませんでした。 投稿文(もっというと投稿文を要約している編集者?)の4〜6行で、投稿者の心情を読み解くヤマザキマリさんに感銘を受けるばかりでした。 また、諸外国の文化の中での実体験や予測の下での助言が的を得ていて驚愕。 悩まない人はいないし、一日で解決できるわけではない。 今の日本は失敗に厳しいけど、成功も失敗も体験すべきと持論を言うヤマザキマリさんの考えは好きです。失敗ばかりの私の人生の背中も押してくれたコメントに救われました。2022/10/06
フム
34
図書館で予約して読んだ。毎日新聞掲載の人生相談をまとめたもの。若い人からの相談が意外に多いと感じた。家族からの期待、自分の理想、周囲との比較で彼らは生き迷っている。ヤマザキさんは若い時に迷うのは当たり前だと答える。彼女自身も世界を渡り40代でようやく漫画家として生きていけそうだという境地に到達した。辛いことに出会っても人生とはそういうものだとさっそうと生きることも格好いいものだと思った。2022/03/18
スリカータ
22
ヤマザキさんをよくぞ相談者に抜擢してくれた!と期待を高めて読み始めた。ところが…寄せられた質問が今ひとつ低レベルな印象。グローバルなヤマザキさんに、そんな事をわざわざ訊くの?といった質問がいくつもあった。毎日新聞掲載だそうだが、例えば読売新聞の人生案内に掲載された質問の方が共感性や話題性が高く感じるし、回答の切れ味も良い。同じ相談者から日を経ての連続相談もあり、つくづく悩みというものは自ら作り出されるものだと思った。所々のデッサン風イラストが素敵。2022/01/27
青木 蓮友
20
この爽快感、じつに清々しい読後感です。まず印象的なのは、ヤマザキさんの「おもんぱかる」や「かたどる」「心をほどいて」などという言葉の美しさ、あんまり素敵で身悶えしてしまいました。母国語の素晴らしさにうっとりしつつ、選べて使えるそのセンスに心底憧れました、わたしもそうなりたい。こういう刺激も読書の醍醐味ですよね。各相談の答えには一貫性がビシッとあって、とにかく「命は有限だぞ」と「時間がもったいないぞ」と強くこちらに響いてきました。酸いも甘いも苦いも辛いもブルドーザーのごとく歩を進めていこうと思った次第です。2022/01/26