出版社内容情報
小林照幸[コバヤシテルユキ]
内容説明
君はかけがえのない家族―。美しい自然と、人々が支えあう「ユイ(結い)」の伝統が息づく島で、一人の男がめぐりあった“人生を変えた犬”。犬と人のドラマを通じて、命の意味を問う、感動のノンフィクション。
目次
第1章 車いすの犬
第2章 寅の物語
第3章 家族
第4章 生と死のはざま
第5章 帰郷
第6章 走れ!ラッキー
著者等紹介
小林照幸[コバヤシテルユキ]
1968(昭和43)年、長野県生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の1992(平成4)年、奄美・沖縄に生息するハブの血清造りに心血を注いだ医学者を描いた『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。1999(平成11)年、終戦直後から佐渡でトキの保護に取り組んだ在野の人々を描いた『朱鷺の遺言』(中央公論新社・中公文庫・文春文庫)で第30回大宅壮一ノンフィクション賞を当時、同賞史上最年少で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
43
綺麗すきで動物を飼うと汚れるからダメと言っていた須尚さんが、寅との出会いから犬を飼い、その後車椅子犬とともに生活するまでが描かれていました。須尚さんの不注意によるラッキーの交通事故と何度も書かれていましたが、私にはそれは酷な指摘だとしか思えず辛かったです。雑種だから医療費をかけたくないという価値観にも抵抗を覚えました。ラッキーは須尚さんに出会えて本当に「ラッキー」だったといっていいでしょう。また沖縄での手術とリハビリに尽力した誠さんと奥様のあずささんにも、その優しさに感動しました。2018/09/13
みーさん
4
島田さん親子にただただ感心した。ここまではできないにしても、飼う以上は安易に捨てないで欲しい。無責任な多頭飼育もやめて欲しい。2018/07/03
うさっぴ
4
第64回読書感想文課題図書、高等学校。タイトルと内容があっていないような、色々なことが書かれていて読みづらく感じた。車いす犬ラッキーについて、もっと読みたかった。人間が勝手なことばかりしているから、犬は大変だと思った。2018/05/12
おんま
3
今年度高校課題図書。不注意で飼い犬を交通事故にあわせてしまった島田さん。脊椎を痛め後ろ足で立てなくなったラッキーには、安楽死させるか生涯介護をするかの選択を迫られた。ラッキーは家族です。安楽死なんてするわけがない。島田さんはラッキーの手術を望み、車イスを注文してラッキーと共に生きていく。動物を飼うと言うことは、家族が増えるということ。どんな状況になっても、命の尽きる時まで世話をしなければいけない。2018/05/03
まちゃ
3
犬を家族に迎える責任を改めて考えさせられた。 ペット保険に入っていない分、毎月積み立てはしているが、万が一若くして介護が必要になった場合、面倒を見てやれるのだろうか… 読み終わって気になったのはラッキーの彼女のシロの事。 保護して一緒に家族に迎えてもらうことが出来たら最高だろう。2017/07/22