毒になる親

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620313153
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0036

内容説明

「自分の問題を他人のせいにしてはならない」というのはもちろん正しい。しかし自分を守るすべを知らない子供だった時に大人からされたことに対して、あなたには責任はない。自分に自信をもてず、さまざまな問題や悩みに苦しむ数千人の人々を、著者は二十年以上にわたってカウンセリングしてきた。その豊富な事例から、悩める人生の大きな要因は親であると分析。傷つけられた心を癒し、新しい人生を歩き出すための具体的な方法を、あなたに伝授する。カウンセリングの現場から発想された“現実の希望”にみちた一冊。

目次

第1部 「毒になる親」とはどんな親か(「神様」のような親;義務を果たさない親;コントロールばかりする親;アルコール中毒の親 ほか)
第2部 「毒になる親」から人生を取り戻す道(「毒になる親」を許す必要はない;「考え」と「感情」と「行動」のつながり;自分は何者か―本当の自分になる;「怒り」と「悲しみ」;独立への道;セラピーの実際;「毒になる親」にならないために)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てんちゃん

26
『毒になる親』…広義の親による虐待について、その構図と成人後にも間に合う回復方法について書かれている。この種の本はいくらか読んでいるけれど、最も理論的かつ実践的に書かれた本だと思う。当人にも、支援にかかわっている人にもとても役立つ。これまで自分なりに学んで親との関係をクリアしてきたけれど、改めて自分のとるべき態度について整理することが出来た。必要なのは親を変えることではなく、親は変わらないことを悟り自分を変えること。親を許す必要はないが、恨み続けることも親の呪縛に縛られた惨めな生き方だ。2015/11/06

織川 希

25
★★★★★ 親子関係に苦しさを覚える全ての人へ。本書は、毒のように、子どもの心身を蝕んでゆく親の特徴や、その親と対峙する方法を説く。私は数日前、親について思い悩み、涙が止まらなくなって初めて、「自分は親のことが嫌いだと認めなければならない時が来たのだ」とはっきりと悟った。あまりの辛さから、親子関係についてきちんと学ぶために本書を手に取った。そこにはまさしく私の両親の特徴が載っており、私が受けた教育は歴とした虐待だったと理解した。本書を読み進めることは非常に辛く、何度も涙したが、必要な試練だったと思う。2021/12/23

kanki

21
親の存在。死んだあと、心の中で温かい励ましをくれるだろうか、呪縛だろうか?2022/09/14

ふじみどり

21
致死量でなくても、幼少の頃から日々に微量ずつ盛られた毒が未来を阻害するという自覚が被害者にははっきりと自覚できていない。愛おしい面もあり、大人になるにつれ恨み言をいうのは筋違いではないかという老生した考えを持つようにもなるが、割り切れないものは残っている。その澱のような汚濁した層の意識が始終まつわりつき、気分がすぐれない。取り正してみてみると、なるほど、それはこの本のいうとおり、激しい怒りと悲しみである。そのようなことにも気がつかないほどに中毒より麻痺しているのだ。徹底的な解毒が必要。2012/05/01

ちぃ

16
ずっと読んでみたかった本なので、ここでは、とりあえず読めたことに満足。とだけ言っておく。気になっている人がいたら、読む価値はある本だ、とも。2016/09/25

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