点子ちゃん

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  • サイズ A5判/ページ数 117p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620200262
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

点子ちゃんは目の見えない妖精みたいな転校生。いつも点字の本ばかり読んでいるから“点子ちゃん”。目が見えない世界って、どんなだろう?点子ちゃんをめぐって、クラスは大さわぎ。このお話の主人公、泉川カレンは3歳のとき、重い病気にかかり全盲になりました。アメリカに引っ越してから母に点字を習い、漢字の点字も母の手作りテキストで学びました。2009年は点字の発明者、フランスのルイ・ブライユの生誕200年。あらためて点字の大切さを考えるよい機会ではないでしょうか。本書は90年近く週刊点字紙「点字毎日」(大正11年創刊)を発行し続けている毎日新聞社からの“未来の大人たち”へのメッセージです。

著者等紹介

野田道子[ノダミチコ]
1937年、兵庫県生まれ。大阪市立大学卒業。児童文学作家

太田朋[オオタトモ]
1972年、兵庫県生まれ。大手前女子大学卒業。イラストレーター、絵本作家。絵本のほかカレンダー、グッズでも人気がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

70
もしも突然隣の席に全盲の子が転校してきたらどうする?これは大人でも子供でも当てはまること。予備知識的なものがなかったらどう接して良いかわからない。何をどうしてあげたら相手が行動しやすいか。道で白杖を使っている人も同じ。誰かに突然触れられたらとても怖いと思う。この本の中では点子ちゃんが自分はどうしたいか意思表示をしている。人と接する時は相手のことを考え健常者も障がい者も本当は関係なく関わることがお互いが同じ立場で生きるということかもしれない。相手を知ることが学ぶこと。ちゃんと支えてあげることは繋がること。2017/08/29

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

36
僕の隣に転校してきた女の子、点子ちゃん。全盲の子と触れ合う事で少しずつ変わっていく様子が描かれています。点字についても触れているので、視覚障碍者の理解の導入本としてもよさそうです。第56読書感想文コンクール課題図書。2020/02/17

chiaki

33
一平のクラスに転校してきたのは、全盲の点子ちゃん。アメリカから帰化した彼女を紹介する先生の言葉がよかったです。「おせっかいはダメだけど親切は大歓迎」その境界は難しいけど、相手が困っているときに手を差し伸べるのは、それが健常者とか障がいのある人とか関係ないよね。まずは相手を知り思いやり、理解を深めることが何よりの一歩。ミヅハノメさまのお札を渡した「一平くんの水害」への心遣いがナイス!!ラストはちょっとドタバタだったけど、心温かくなる素敵な一冊。盲導犬やバリアフリーなど学習する学年に向けて。2019/08/27

おはなし会 芽ぶっく 

16
第56回全国読書感想文コンクール課題図書 中学年 小学校の3・4年生には毎年障がい理解の本を選書していますが、こちらはメンバーから教えてもらった本。今年度も点字の話をしましたが、身近な点字にシャンプーとリンスのボトルの話をしたら興味深く聞いてくれ、後日「触ってみたけど全然わからなかった」と報告してくれました。点子ちゃんの「目の見える人は暗闇が怖いのね」という言葉が印象的でした。2019/03/14

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

13
僕の隣の席に座ることになった転校生は全盲の少女だった。彼女が転校してきたことでクラスの様子が変わり始め・・。彼女の手助けをしようとする生徒。それを見て彼女がちやほやされていると思い、面白く思わない生徒。そのどちらの反応もありがちなだけに分かりやすかったです。ページ数や所々に挿入されたイラストにも点字が印刷されていたりと、実際に凹凸にはなってはいないものの、点字がどういう風に表記されているのかを感じていただける本だと思います。巻末に点字の一例が載っているのも嬉しい。★★★★2010/10/23

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