出版社内容情報
私たちの生活する都市をどのようにつくるのか。そもそも,都市とは何なのか。近代の都市設計理念は何を作り出し,今どのような問題に直面しているか。本書はこうした問題について,各国における都市のかたち,庭園都市など近代の都市デザイン理念,日本における都市デザインなどのテーマをもとに具体的に考察し,新しい都市づくりに求められている親近性を求めた都市空間の理念と課題を明らかにしている。後半では都市デザインの要素として,広場,通り,水と緑,都市住居をとりあげて解説している。
1.序・都市とは何か
2.都市のかたち(1)-京都と江戸
3.都市のかたち(2)-古代と中世のヨーロッパ
4.都市のかたち(3)-ルネサンスとバロック
5.近代の都市デザイン理論(1)-庭園都市
6.近代の都市デザイン理念(2)-塔の都市
7.近代日本の都市デザイン(1)-文明開化と西欧化
8.近代日本の都市デザイン(2)-戦災復興と再開発
9.新しい都市デザイン理念(1)-再開発から住区再生へ
10.新しい都市デザイン理念(2)-「親近性(コンパクトネス)」を求めて
11.都市デザインの要素(1)-通り
12.都市デザインの要素(2)-町広場
13.都市デザインの要素(3)-水と緑
14.都市デザインの要素(4)-都市住居
15.都市をいかにつくるか