ポプラ社ノンフィクション<br> さくら猫と生きる―殺処分をなくすためにできること

電子版価格
¥1,320
  • 電書あり

ポプラ社ノンフィクション
さくら猫と生きる―殺処分をなくすためにできること

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591145487
  • NDC分類 K645
  • Cコード C8095

出版社内容情報

年間十万頭とも言われる猫の殺処分。小さな命を守るために何ができるのか? 千葉で実際に活動する人々を追った感動のドキュメント。

内容説明

千葉県に住む秋元理美のもとには、日び猫についての相談がよせられる。「野良猫に庭をあらされた!」「家のベランダで猫が子どもを産んだんだけど…」ふえつづけ、地域の中でやっかいものあつかいされた猫たちの多くは、生きていく術を断たれてしまう運命だ。不幸な命をなくすために、理美は立ちあがった!感動の猫ボランティア奮闘記!

著者等紹介

今西乃子[イマニシノリコ]
2000年に出版した『国境をこえた子どもたち』(あかね書房)第48回産経児童出版文化賞推薦受賞をきっかけに児童文学作家となる。小学校高学年向けのノンフィクション文学を執筆する傍ら、小学校・中学校等で、「命の授業」を展開。主な著書に、第36回日本児童文学者協会新人賞受賞作『ドッグ・シェルター』(金の星社)など多数

浜田一男[ハマダカズオ]
東京写真専門学校(東京ビジュアルアーツ)卒業。1984年にフリーとなり、1990年写真事務所を設立。第21回日本広告写真家協会(APA)展入選。企業広告・PRおよび雑誌・書籍の撮影をてがける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

78
飼い主のいない地域猫のためにTNRの活動を続ける様子を紡いだドキュメントです。地域猫に対する取り組みは人間の倫理と生命の倫理に問いかけること。放置すれば明らかに地域猫は増えていくけれど、かといってTNRの活動が全て正しいと言ってもいいのか疑問にも思います。いかに地域猫と共存していくかを考えるためのきっかけとも言える問題提起的な本だと思いました。2016/12/22

ぶんこ

64
飼い主のいない猫を減らす為に保護し、避妊・去勢して地域に戻す事をTNRというそうです。保護をするボランティアさんには頭が下がります。 猫が好きだけでは出来ない事でしょう。恥ずかしながら、猫好きと思っている私には出来ません。 それだけにとても尊敬しています。 また外猫にTNRをする体力のないお年寄りが、理美さんを頼りにするのも分かるだけに、理美さんのご苦労に感謝するとともに、同じ生き物として乏しい年金の中からTNRの費用負担をするお年寄りにも敬意を表します。玲子さん素敵です。こんなおばあさんになりたいです。2016/02/21

miww

57
「飼い主のいない猫」。鳴き声がうるさい、糞尿が臭い、汚いと疎まれるその子達を何とか人間と共生できるように取られる「地域猫」の制度。いろんな考えの人がいるのは当たり前でとても難しい問題だか決して猫のせいではない。懸命に生きているだけ。捕まえて手術を施し元いた場所に返して1代限りの命を見守る。「なにかをにくむより、慈しむことを。なにかを傷つけるより、護ることを。毎日猫を見て怒っているより『かわいいなあ』と思ってすごす方がなにより人間自身が幸せなのである。」「さくら猫」達を多くの人に認めてもらいたい。2015/09/07

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

47
不妊手術をした猫の耳を目印としてカットしてあるのが桜の花びらに似ているので「さくら猫」という。一昨年から昨年の1年間、TNRのボランティア活動をしていた。野ネコ、野良猫の調査から、捕獲からオペ介助など。猫にとったらTNR活動も人間のエゴだと思うけれど、生まれて野垂れ死に命が溢れる事を考えると苦肉の策だが、必要な事だと感じる。著者は私財をなげうってもTNRから地域猫の在り方を理解を得る活動をされていてすごいな~と感じた。また隙間時間を見て市が取り組んでいるTNR活動を手伝っていこう。2020/02/08

Y2K☮

46
子供を増やさない様に処置を施された野良猫ならぬ「飼い主のいない猫」は、その証として耳の先が桜の花びら型にカットされる。え、と思うけど全国の行政機関で殺されている動物の八割が猫で、更にその八割が子猫と聞いたら何も云えない。飼い主のいる猫は二十年生きる事も可能だが、街の猫は四、五年。可哀想だと思ってエサをあげると、フンや庭を荒らされる等で住民の苦情。いきなりベストは無理で苦肉の策であるベターを続けて少しずつ改善するしかない。何事もそうなのに、それを分からぬ輩の揚げ足取りが悲しい。活動されている方々に感謝です。2015/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9697198
  • ご注意事項