百貨の魔法

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百貨の魔法

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591142721
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

時代に抗えず、閉店の噂が飛び交う星野百貨店。店を守ろうとする店員たちと不思議な「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!

内容説明

時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける―。百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!

著者等紹介

村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

666
昨年読んだ『桜風堂ものがたり』に続いて、村山早紀2作目です。本書は、マジックDSスピリチュアル・ファンタジーといった感じで、373P一気読みしました。2013年に銀座松坂屋が閉店した時点で、日本の百貨店業態は死にました。これからも閉店する店舗が増加すると思われます。私は昔から百貨店は好きだったので、大変残念ですが・・・魔法の白い子猫に出逢ってみたいにゃあ(=^・・^=)2018/01/11

ウッディ

547
長く使い続けられる素敵な品物があり、少しお洒落してお出かけする、そんな一昔前の雰囲気ともてなしの心を維持し続ける星野百貨店には、ステンドグラスから抜け出した猫が願いを叶えてくれる、そんな伝説があった。「桜風堂ものがたり」と同じテイストで描かれた物語は、話が出来すぎの感はあるものの、童話のような雰囲気で、懐かしく、優しく、温かい気持ちになりました。子供の頃、親に連れられて行ったデパートの大食堂と屋上遊園地は、確かに特別な場所だった。こんな夢のような百貨店がないのはわかっていても、あるなら行ってみたい。 2018/01/12

どんふぁん

501
2020年3月8日読了。架空の百貨店が舞台の物語でした。雰囲気は昭和ですね。昔懐かしい感じがしました。心洗われる風景や人物も沢山出てきました。幸せな気持ちになりました。毒のない話ですね。1番素敵なのが出てくる従業員が皆、星野百貨店が風早の町が好きということ。そんなふうに思えて仕事出来たら、幸せですよね。2020/03/08

さてさて

495
『ささやかな奇跡と魔法の物語』という風早の街の百貨店を舞台にしたこの作品では、『わたしたちは、幸せを売る、魔法使い』という熱い想いに支えられた百貨店で働く人々の真摯に自らの仕事と向き合う姿が描かれていました。『世の中には、不幸なことや悲しいことがあまりにも多すぎるので、物語の中だけでも、世界が平和で幸せになり、誰も泣かない時代が来ればいいなあ、と無意識のうちに願っている』という村山さんの描くファンタジーの世界。村山さん、いつもながらに幸せなひと時を、幸せな感情を、そして、幸せな涙をありがとうございました!2021/06/12

菅原孝標女@ナイスありがとうございます

485
本屋大賞ノミネート作品。発表される前から図書館で予約していたものがようやく回ってきた。 『桜風堂~』の姉妹作ということでやはりというか、あたたかい。心がほわあっと、ふんわりあたたかくなる。そんな作品だった。リアリティは無いが、だからこそ良い。本に思いを懸ける書き手、読み手にも心に響くことばがたくさん散らばっており、それに気付かせてくれることこそ物語の良さであると思う。村山先生はそれをよく分かっているなあ。2018/02/18

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