内容説明
わたしの名前はステラ、盲導犬。今日は、だいすきなあなたと…おわかれする日。やさしい涙があなたを温かくつつむ、あかねさんとステラの物語。
著者等紹介
なりゆきわかこ［ナリユキワカコ］
東京都出身。慶應大学文学部卒業。在学中マンガ研究会所属。１９８５年、芳文社より「ぼくんちのアイドルひろみちゃん」でデビュー。近年は童話作家として活躍している
いりやまさとし［イリヤマサトシ］
東京都出身。キャラクター・デザイン、グリーティングカードのデザイナーを経て、現在はフリーのイラストレーターとして活躍している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
52
事故で失明したあかねさんのもとに来た2歳の盲導犬ステラ。毎日の通勤に付き添い、季節を感じる帰り道はゆっくりと。お互いの絆が深まり、信頼しあう大切な存在。しかしステラは老いてミスが多くなる。大事なあかねさんを守りきれない。ステラのやるせなさが切ない。同時にあかねさんも辛かったでしょう。引退後のステラが優しい人たちと一緒に過ごせているのがなによりでした。2023/05/30
momogaga
40
【大人こそ絵本を】いつかは訪れる別れをやさしく描いています。盲導犬ステラの最後の願いは、思わずジンときてしまいました。2016/11/12
ゆうゆうpanda
40
<読み聞かせボランティア・対称5年生>盲導犬と視覚障害者の方の絆を描いた物語です。大型犬の寿命はどうしてあんなに短いのでしょう。かけがえのないパートナーとなっても一緒にいられるのは10年足らず。本当に切ないです。判断力が衰えてくる晩年には障害者の方を守るためとは言え、施設で最期を迎えなくてはなりません。盲導犬もきっと寂しいんだろうな。思いを込めて読みすぎるときっと声が震えてしまいます。大丈夫かな…「あたらしい犬に きづかれないように そっと いちどだけ…」優しい声で読んであげたいと思います。「ステラ」と。2016/02/15
ぱお
36
お風呂に入る前にちゃちゃっと読んじゃおうと思って読み始めたら・・・もう、切なくてせつなくて・・・ステラ、ありがとう。2015/07/16
chiaki
33
三年生に紹介。盲導犬ステラがあかねさんとパートナーとなり引退するまでを、ステラの目線で語られる。強く結ばれた二人の絆と信頼関係がひしひしと伝わる。次第に老いていくステラ。戸惑いを隠せないあかねさんの様子に、やがてくる引退を思い、切ない気持ちに。最後はやはり胸が張り裂けそうになる。いい絵本なのに普段は動かないのが残念。これは読み聞かせしたかったけど、泣いてしまいそうなので紹介だけしました。蔵書すべて貸し出しに。2019/12/13
