内容説明
それぞれに個性のある香水が、人肌との出会いでおもむきを変えていく。CHANELのNo.19など定番のものから通な一品まで、46のフレグランスをめぐるエッセイ。心をくすぐる香りがここに。
目次
第1章 トップノート(プワゾンのしずく、ポタリ。―POISON(Christian Dior)
スプレンダーと100m走―Splendor(Elizabeth Arden) ほか)
第2章 ミドルノート(「女心を迷わすんだ」―aramis(aramis)
心のなかに棲む「19」―No.19(CHANEL) ほか)
第3章 ベースノート(夜型興奮症という病―Belle de Minuit(NINA RICCI)
サラの霧―サラの香り(カネボウ) ほか)
第4章 シラージュ―香跡(リラの花の終わるとき―LILAC(Crabtree&Evelyn)
そういう愛し方もある―ETERNITY(Calvin Klein) ほか)
著者等紹介
ささもとくによ[ササモトクニヨ]
1974年、千葉県生まれ。数年間にわたる会社員生活を経て、2001年文章とイラストによる「香りの表現」の活動を開始。香水だけでなく、日常のさまざまな「匂い」について文章で表現。「香りの通訳」との異名をとる。現在もベテラン調香師に師事して香りの勉強を続けながら、執筆活動中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うみひ
2
久々の再読。 香りそのものだけでなく、容器やその時の心境や風景の描写があって、ページに顔を近づけたら香って来るのではと思うほどだった。 ブルガリプールオムのおねえさんが印象的。2016/02/04
カヤ
1
香水だけじゃなく、制汗剤の香りもあるのが好印象。香りへの憧れって、学校で友達から香るシャンプーとか制汗剤からはじまることも多いもんな。2018/08/17
オハナ☆
1
独身時代に使ってた香水はティファニーのトゥルーエストだった。永いこと香水を使うことはなかったけど、またたまには香水でもつけてお出かけしたいものよのう。2015/01/30
しいら
1
いや、久々に「これは…」と唸る本を読んだね。いい意味でなく。2014/10/25
sino
1
香水なんて地味な自分には恥ずかしい、一生似合う事のない高嶺の花という印象だった。そんな頑なさとは反対に、かざらない気風で香水を堪能しつくしていらっしゃる著者。自分を魅せる為のオシャレの一端よりも、ノスタルジーや香料としての楽しみが主軸。読みやすい文体だけど、オタク気質なにおいがする。