文庫版怪盗ルパン
ルパンの名探偵

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591085424
  • NDC分類 K953
  • Cコード C8097

出版社内容情報

怪盗ルパンがパリのどまん中でイギリス人の名探偵となって、警察が手こずっている事件を解決し、しかも大もうけをするという物語。

内容説明

どんなにむずかしい事件の調査も無料でひきうける、バーネット探偵社。その腕まえは天下一品で、ベテラン刑事ベシューもお手あげの難題をみごとに解決していく。いっぽうで、名探偵はもうひとつの活動を広げている。「無料探偵」のはずが、いつのまにか彼のふところにたっぷりの報酬が…。謎の私立探偵、ジム・バーネットの正体はだれだ。

著者等紹介

ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス][Leblanc,Maurice]
フランスの推理作家、1864年生まれ。警察関係の新聞記者のかたわら、1892年夏から小説を書きはじめたが、あまり成功しなかった。1905年、雑誌社の依頼でアルセーヌ・ルパンを主人公とする短編を発表。それをまとめた短編集『怪盗紳士』(1907)で、爆発的人気を博した。1941年没

南洋一郎[ミナミヨウイチロウ]
明治26(1893)年1月20日東京府西多摩郡に生まれる。本名池田宜政。青山師範卒業。『懐かしき丁抹の少年』(1926)で少年小説家として出発。『リンカーン物語』(1930)、野口英世等の伝記を池田宣政の名で、『吼える密林』(1933)、『緑の無人島』(1937)などの冒険小説を南洋一郎の名で書いて、多くの少年読者を得た。戦後は『怪盗ルパン全集・全30巻』(ポプラ社)が圧倒的な人気を得た。昭和55(1980)年7月14日没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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海猫

71
私としてはルパンシリーズは、ルパンが盗みをするパターンや伝奇ものや冒険活劇寄りのものが好み。この巻はルパンがジム・バーネットと名乗って私立探偵となり、事件を解決していく連作集。だから私の趣味趣向からすると残念ではあるのだけれど、推理小説として読めばとても面白い。各事件、鮮明に印象に残る場面があるし、ジム・バーネットが華麗に解決しながらもちゃっかり上前をはねてたり、慈善的なことをしてたり等、茶目っ気要素が盛ってあるのが楽しく、一気に読めた。2018/11/13

tokkun1002

8
1927年-1928年。ルパン16作目。「バーネット探偵社」。連作短編集。「水は流れる」「ジョージ王のラブレター」「偶然が奇跡をもたらす」「金歯の男」「バカラの勝負」「ベシュ、ジム・バーネットを逮捕す」「十二枚の株券」の7話収録。「白手袋…白ゲートル」「エメラルドの指輪」「壊れた橋」が未収録。おそろしい復讐、国王のラブレター、空とぶ気球の秘密、金の入れ歯の男、トランプの勝負、警官の警棒、べシュー刑事の盗難事件。時代設定1909年。35歳。《フランス》2015/09/16

十六夜(いざよい)

5
ルパンが名探偵に扮し、あらゆる事件を解決するお話。怪盗としてではなく、探偵として働くルパン。ルパンシリーズはルパンが根っからの悪人ではない部分が伺えるのが魅力。2015/01/01

遠藤三春

2
面白かった。ルパンがバーネットという私立探偵を名乗って事件を解決する短編集。相棒はべシュー刑事。最後の解説を読むと結末がだいぶ変えられていることがわかる。南洋一郎らしい。真相に気づくのが割合無理矢理というかルパンの勘を頼りにしつつ、トリックもぎりぎり納得できるもので、結末はスッキリしているから非常に読みやすい。まぁ南洋一郎のルパンは冒険小説だから…。べシュー刑事とは仲が良いのかどうかわからなさが良いな(笑)また読みたいシリーズだった。2022/01/14

青いあめ

1
途中途中嫌われながらもやっぱり最後はいい話で終わる辺りが紳士たる由縁かなー先回りしてちゃっかり儲けてるあたり憎めない素敵な探偵さん!2015/05/24

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