出版社内容情報
2000年代において、観光はどう変化するのか。ラビリンス(迷宮)ともいうべき複雑化した観光の現象と本質、その現状と未来を読み解く。
内容説明
観光は生きている。第二次大戦直後にエリートだけのものであった観光は、高度経済成長によって大衆化し、その終焉とともに安定期を迎えた。では、2000年代において、観光はどう変化するのか。その兆しをとらえるとともに、諸科学の成果を採り入れ、単なる移動についての記述やマーケティング論を越えて、ラビリンス(=迷宮)ともいうべき複雑化した観光の現象と本質、現状と未来を読み解く。
目次
第1部 観光の特殊性(なぜ、そして、どのように観光を定義するか;言葉と概念の起源;パラダイムを求めて;歴史的用語)
第2部 観光の発明(アリアドネの糸;観光の「類型異義語」;18世紀から2000年にかけての観光史の原動力:エリートによる発明)
第3部 2000年の地球規模化した観光(2000年にも維持される観光の特質;内容と行動;ヴァカンスに行く人々と行かない人々;送り出し側と受け入れ側、世界の観光フロー)
著者等紹介
ボワイエ,マルク[ボワイエ,マルク][Boyer,Marc]
フランスにおける観光史研究の第一人者。プロヴァンスのエクス大学観光研究センター設立に携わったのち、リヨン第2大学の観光学部を設立。同大学で副学長を務め、現在は同大学名誉教授。フランスを中心とする近代観光の歴史を精力的に研究している。観光専門家協会設立者の一人。地中海観光社会学学会の会長、全国観光審議会委員などを務める
成沢広幸[ナルサワヒロユキ]
1957年長野県生まれ、信州大学人文学部卒業、広島大学大学院文学研究科単位修得退学。現在は長崎国際大学、宮城大学の非常勤講師。専門はフランス観光論、観光文化論、観光史、観光地理論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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