内容説明
地域の事例を比較考察し、新たに展開している賠償政治の見取り図を提示する。
目次
第1章 浮上する水面下の歴史(過去を償う:簡略な思想史;歴史の雪崩 ほか)
第2章 賠償政治の解剖(賠償の定義;賠償政治の見取り図 ほか)
第3章 記念・補償・和解―日系アメリカ人と日系カナダ人の賠償要求(背景:強制収容の経験;賠償と和解 ほか)
第4章 四〇エーカー―アメリカの黒人にとっての賠償(黒人のアメリカ人に対する賠償を求める闘争;合衆国における黒人に対する賠償:現在にいたる展開 ほか)
第5章 ポストコロニアルな賠償―アパルトヘイト後のナミビアと南アフリカにおける賠償政治(ナミビアにおける賠償政治;アパルトヘイト後の南アフリカにおける賠償政治 ほか)
著者等紹介
トーピー,ジョン・C.[トーピー,ジョンC.] [Torpey,John C.]
1959年生まれ。カリフォルニア大学アーヴァイン校の社会学助教授、ブリティシュ・コロンビア大学の人類学・社会学・ヨーロッパ研究学科の准教授を歴任。現在、ニューヨーク市立大学大学院の社会学教授。カリフォルニア大学バークリー校から、社会学の博士号を取得
藤川隆男[フジカワタカオ]
1959年生まれ。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。オーストラリア史やホワイトネス・スタディーズの研究などを行なう
酒井一臣[サカイカズオミ]
1973年生まれ。現在、京都橘大学文学部歴史学科助教。日本外交史を文明論の観点から研究する。著書に、『近代日本外交とアジア太平洋秩序』(昭和堂、2009年)(大平正芳記念賞)など
津田博司[ツダヒロシ]
1981年生まれ。現在、筑波大学人文社会系助教。オーストラリアとカナダを中心とするイギリス帝国史の研究を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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