出版社内容情報
ドイツ型福祉国家である社会国家の発展を、社会保障の対象とされる人びとの包摂と排除という往復運動のなかに見いだし多角的に分析。
内容説明
“包摂”か“排除”か?ドイツ型福祉国家の発展と展開を通時的にとらえなおす。
目次
社会国家の世紀
第1部 生成する社会国家(社会改革のための合意形成―アドルフ・ダマシュケとドイツ土地改革者同盟の挑戦;子どもの病気をめぐる「社会的不平等」―世紀転換期ハンブルクを事例として;第4章 誰が年金をもらうべきか―遺族保険(一九一一年)導入時の議論にみるジェンダー・世代・階層)
第2部 制度としての社会国家(社会のなかの「戦争障害者」―第一次世界大戦の傷跡;「詐病」への意志?―「災害神経症」をめぐる“知”のせめぎあい;「家族の強化」とソーシャルワーク―マリー・バウムの「家族保護」構想から)
第3部 模索する社会国家(私のおなかは社会のもの?―一九七〇年代の妊娠中絶法改正にみるポリティクス;一九七〇年代後半における若者と西ドイツ社会国家―連邦議会の討論を中心に)
著者等紹介
川越修[カワゴエオサム]
1947年生まれ。現在、同志社大学経済学部教授。専攻は、近現代ドイツ社会史
辻英史[ツジヒデタカ]
1971年生まれ。現在、東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻教務補佐。専攻は、ドイツ近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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