出版社内容情報
レーガン政権の再工業化戦略に端を発する自動車・鉄鋼・半導体・コンピューター産業における生産システムの転換と情報革命の進展の下での製造業の復活を検証する。
内容説明
レーガン政権の下で「強いアメリカ」の復活を目指し、再工業化の戦略を打ち出したアメリカ。本書は、自動車・鉄鋼・半導体・コンピューターの諸産業を対象に、規格品大量生産の行きづまりを打破すべく導入された「リーン生産」による生産システムの転換および情報革命の進展の下で、はたしてアメリカの再工業化は達成されたかどうかを、規制緩和や労使関係の問題も含め綿密に検証する。金融のグローバル化と実体経済との関連を追求し、不況下で産業の空洞化が進む日本経済を根底から問い直すためにも、必読の書。
目次
序論 アメリカ製造業の国際競争力（再工業化の可能性；アメリカ製造業の国際競争力）
第１部 主要製造業の衰退と回復（自動車産業―ビッグ・スリーの回復；自動車産業労使関係の変容；鉄鋼産業 ほか）
第２部 再工業化の戦略（リーン生産論の形成と展開―再工業化の理論；情報革命と企業のリストラクチャリング；米国電気通信業の規制緩和 ほか）
