出版社内容情報
日清・日露戦争期を代表する文芸批評家・中国文学者でありながら、天皇制国家のもとで幾度も発禁処分に遭い、歴史から忘れられてきた思想家、田岡嶺雲。人種的・社会的・性的格差のない地球共同体をめざしたその先駆的著作を半世紀以上にわたって掘り起こし、『田岡嶺雲全集』として完成させた著者が、折にふれて発表してきた嶺雲論を一冊に集成。嶺雲の魅力と全体像を知るのに格好の書。
内容説明
日清・日露戦争期を代表する文芸批評家・中国文学者でありながら、天皇制国家のもとで幾度も発禁処分に遭い、歴史から忘れられてきた思想家=田岡嶺雲。人種的・社会的・性的格差のない地球共同体をめざしたその先駆的著作を半世紀以上にわたって掘り起こし、『田岡嶺雲全集』として完成させた著者の嶺雲論を集成。
目次
プロローグ 嶺雲と現代
北村透谷の発展者としての田岡嶺雲
嶺雲・愛山論争の意味
思想家としての田岡嶺雲
田岡嶺雲と幸徳秋水
『明治叛臣伝』の意義
探究の途上で
エピローグ 嶺雲全集を完結して
著者等紹介
西田勝[ニシダマサル]
1928年、静岡県に生まれる。1953年、東京大学文学部卒業、法政大学文学部教授を経て、“西田勝・平和研究室”主宰、植民地文化学会代表理事を務める。2021年7月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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