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内容説明
劇場、スポーツ、観光旅行、ナイトライフ、映画…アスリートが映画スターに、給仕はレストランの支配人からエンターテイナーの世界を仕切る帝王へ。健康ブームがスポーツ熱を煽り、淑女たちはリングサイドでレスラーに嬌声を挙げる…戦争と革命ではなく、様々に“遊ぶ”ロシアを“余暇”を通して描写する。写真図版多数。
目次
第1章 ロシアにおける官製演劇の起源
第2章 官製演劇の商業化
第3章 モダンライフとしてのスポーツ
第4章 女優とレスラー―アイデンティティの生成
第5章 内外を旅するロシア人
第6章 世紀末ロシアの夜に繰り出す
第7章 「ワルツの嵐」―夜の世界の演目
第8章 帝政ロシアの夢工房
著者等紹介
マクレイノルズ,ルイーズ[マクレイノルズ,ルイーズ] [McReynolds,Louise]
1952年生まれ。ダラスのメソジスト大学でジャーナリズムを学び、卒業後はロシア史に転じて、1984年にシカゴ大学から学位を得た。その後はハワイ大学、そして2006年からはノース・カロライナ大学で教鞭を取って、現在に至っている。近代ロシアのジャーナリズム史、文化史を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パラ野
19
帝政ロシア末期の小説や戯曲に興味がある人にはたまらない本。とはいえ、最も興味を持ったのは、工業化によって、求められる男性像がスポーツなどを通じて作られる過程。「背が高くてたくましい男を求めるのが成熟した女の証」とかの言葉に違和感を持ってしまうのは、その好み作られてませんかと。2015/01/31
Rick‘s cafe
2
帝政末期のロシアにおいて、様々な「余暇」の存在がロシア人にどのような意識の変容を与えたのかを明快に論じる。専門書の翻訳としては驚くほど非常に読みやすく、論旨も明確であったように思う。エイゼンシュテインなど後に続くソビエト文化の前史としても、面白く読めるのではないだろうか。2019/04/01