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内容説明
過去の栄光を安置する殿堂から多様な価値観を尊重し、観客に問いを投げかける場へと変化してきた博物館。ルーヴル、スミソニアン、ドイツ博物館など、主要博物館の沿革と方法論の形成過程を論じ、現代における公共博物館のあり方を問う。2010年度全日本博物館学会賞受賞。
目次
第1章 博物館とは何か
第2章 博物館の前史
第3章 近代的公共博物館への過渡
第4章 近代的公共博物館の出現
第5章 教育のための博物館の実現
第6章 科学技術博物館の完成
第7章 スミソニアンの技術博物館
第8章 サイエンスセンター
第9章 現代における博物館の変貌
著者等紹介
高橋雄造[タカハシユウゾウ]
東京に生まれる。東京大学工学部電子工学科卒業。同大学大学院博士課程修了。工学博士。中央大学勤務を経て、2008年3月まで東京農工大学教授。日本科学技術史学会会長。1975‐77年、西ドイツ(当時)アレクサンダー・フォン・フンボルト財団給費研究員としてミュンヘン工科大学に留学。1991‐92年、米国ワシントンDCのスミソニアン国立アメリカ歴史博物館に留学。1996年に博物館学芸員資格を取得。専門は高電圧工学、技術史、博物館学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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フミ
1
大雑把に読了。 博物館史において、科学史が重要という指摘はなるほどと感じた。理由は①今日の博物館において最も基礎的な活動である収集・展示における(分類)は、自然史系博物館においてなされたため②国民教育を担う博物館は、理工系博物館が中心となったため、が主な根拠である。世界の代表的博物館の個別の歴史も豊富である。 不満に思ったところは、キャビネットに対してヴンダーカマーの記述が少ないところと、欧米の博物館が中心で、日本の博物館はほぼ触れられていないところ。これらに関しては別の書をあたる必要がある。2014/11/13