出版社内容情報
女は男に従うべきとされていた19世紀のヨーロッパで、女性と労働者の地位向上のために連帯を訴え、社会と闘った作家フロラ・トリスタン。夫に執拗につけ回され、当局に目をつけられても、貧民街や監獄、工場や病院を取材し、本を執筆し、正義を主張しつづけた。時代にあらがい、自由を求めたそのたくましい精神は、孫の画家ゴーガンにも受け継がれる。
内容説明
貧しい人が苦しむ世の中は間違っている―離婚が認められなかった時代に夫や社会と闘ったフロラは、奴隷や娼婦、労働者など底辺の人々に寄り添って声を上げた。41年の波乱の人生を送った、ゴーガンの祖母の物語。
目次
屋根裏部屋の王女
暗黒の年月
ドン・ゴエネシュの邸宅で
プライアの奴隷たち
ドン・ピオとの対立
アレキパの内戦
リマの女たち
パリで最初の成功
バック通りの襲撃
テームズ河岸での発見
新たな河岸に向かって
『小冊子』への賛否を問う黒玉と白玉
フランス巡り
ゴーガンの驚嘆すべき祖母
著者等紹介
レオ,ゲルハルト[レオ,ゲルハルト] [Leo,Gerhard]
1923‐2009。ベルリンで生まれたユダヤ系ドイツ人ジャーナリスト。戦前レオ一家はナチの迫害を逃れパリに亡命し、青年レオはレジスタント運動に加わり、ヒトラー政権打倒に身をささげた。その功績により、シラク政権下でレジョン・ドヌール勲章を受けた
小杉隆芳[コスギタカヨシ]
1943年生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得満期退学。豊橋技術科学大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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