内容説明
メイドムの廃墟の実地検証によりピラミッド建造中の事故(崩壊)を推論するなど、物理学者の眼でピラミッドの謎に大胆な挑戦を試みるとともに、エジプトとメキシコのピラミッドを比較検討しつつ、ピラミッド時代の政治、経済、宗教、技術を総合的に考察し、ピラミッド建造が民族の統一と統治確立のために遂行された経緯を実証的に描き出す。歴史的エピソードと実証的データを推理小説の手法で編成し、「ピラミッドは何のためにつくられたのか」という最大の謎に解決の光を当てる。
目次
第1章 ピラミッドへのプレリュード
第2章 ピラミッド時代
第3章 未解決の問題
第4章 メイドムの鍵
第5章 ダハシュルの確証
第6章 解決
第7章 メキシコのピラミッド
第8章 ピラミッドの意味
付録 天文学、予言、現実
著者等紹介
メンデルスゾーン,クルト[メンデルスゾーン,クルト][Mendelssohn,Kurt]
1906年ベルリンに生まれる。ゲーテ学校を卒業後、ベルリン大学で物理学を学び、同大学から学位を受ける。1933年イギリスへ移住。オクスフォード大学の研究室に入る。イギリスでヘリウムを最初に液体化した人として知られる。研究領域は低温物理学、超ウラン元素、物療医学、さらにはエジプト学におよぶ。イギリス学士院会員に選ばれ、ヒューズ賞、サイモン記念賞を受賞。オクスフォードのウォルソン・カレッジ名誉教授。国際冷却研究所の低温技術委員会委員をはじめ、国際低温技術委員会議長、国際技術雑誌CRYOGENICS(『低温学』)の編集者などを歴任。1980年死去
酒井傳六[サカイデンロク]
1921年、新潟県に生まれる。東京外国語学校仏語部卒業。1955‐57年、朝日新聞特派員としてエジプトに滞在。その後は日本オリエント学会会員として古代エジプトの研究と著述に従事。1991年8月17日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。