出版社内容情報
古典学者にして歴史学者、考古学者にして探検家であり、イラク建国に深く関与した政治家でもある女性の卓越した生涯と業績に迫る。
内容説明
ヴィクトリア朝英国の最盛期に富豪の長女として育ち、詩人・トラヴェラー・考古学者として多彩に生き、不倫の恋を奪った大戦を情報活動で支え、イラク王国の創建に天命のごとく参加した激動の生涯。
目次
前史とその周辺
才女の登場
つかの間のモラトリアム
ペルシアの情景
内なるものと外なるものと
世界周遊
エルサレム
レディ・トラヴェラーの完成
考古学(1)中東の山野で
「ディック」リチャード・ダウティ=ワイリー
恋と戦争
バスラ
バクダード(1)戦争終結まで
バグダード(2)戦後の始まり
バグダード(3)ファイサル即位まで
バグダード(4)英・イ条約締結まで
考古学(2)文化財保護
晩年、そして死
著者等紹介
田隅恒生[タスミツネオ]
兵庫県出身。1931年生まれ。1954年京都大学法学部卒業。丸紅(株)に勤務。その間テヘラン、ニューヨーク、マニラに駐在。丸紅紙業(株)を経て、1993年退職
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