出版社内容情報
日本の妖怪変化,未開社会の〈マナ〉,西欧の悪魔やデーモンを比較考察し,名づけ得ぬ未知の対象を指す万能のゼロ記号〈もの〉をめぐる人類文化史を跡づける博物誌。
内容説明
日本の妖怪変化、未開社会の“マナ”、西洋の悪魔やデーモンを比較考察し、人類文化を絶えず脅かしてきた“未知なるもの”への想像力の歴史を浮彫りにする。古今東西の膨大な文献と民族誌を渉猟して“野生の思考”のコスモロジーを探る。
目次
1章 モノノケとは何か(モノとは何か;ケとは何か)
2章 未開のマナ論(モノとマナ;未開の魔術論)
3章 日本の魔物論(外的自然の制圧;内的自然の抑圧)
著者等紹介
山内昶[ヤマウチヒサシ]
1929年東京生まれ。京都大学仏文学科卒。同大学院(旧制)終了後、パリ大学高等研究院に留学。現在、大手前大学教授、甲南大学名誉教授
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