出版社内容情報
世界の海で展開された鯨と人間との格闘の歴史を振り返り,「大航海時代」の副産物として開始された捕鯨業の誕生以来400年にわたる盛衰の社会的背景をさぐる。
内容説明
世界各地の海で展開されてきた鯨と人間との格闘の歴史を振り返り、「大航海時代」の副産物として開始された捕鯨業の誕生以来400年にわたる捕鯨技術の発展と産業組織の形成、鯨利用の変遷を辿りつつその経済史的・文化史的役割を探る。
目次
第1章 人、鯨に出会う(驚異に満ちた生き物;豊かな幸―神からの贈り物 ほか)
第2章 大航海時代と鯨の発見(インドとカタイへの道;北回り航路を開拓せよ ほか)
第3章 鎖国と「鯨組」の誕生(東アジアの大航海者たち;「平和」になれば職を失う ほか)
第4章 網捕り式捕鯨文化の成立(鯨組の全容;「刺子・水主の働き、戦国の人の如し」 ほか)
第5章 「鯨一頭、七浦潤す」(人・物・技術の大量移動;鯨組の経営 ほか)
著者等紹介
山下渉登[ヤマシタショウト]
1951年、岡山県生まれ。金沢大学法文学部卒業。編集者を経て、捕鯨史研究や小説の執筆活動に専念。著書に長編小説『青の暦 一九七〇』(北冬舎、泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞)など
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