出版社内容情報
襖の起源と変遷を建築史.絵画史の中に探りつつその用と美を浮彫にし,衝立・障子・屏風等と共に日本建築の空間構成に不可欠の建具となるまでの経緯を描き出す。
内容説明
平安時代に寝殿造の室内間仕切として発生し、書院造りや寺院建築に取り入れられて「襖絵」という独特の絵画様式を開花させるとともに庶民の住居にも不可欠の建具として用いられる襖の変遷を建築史・絵画史の中にさぐる。
目次
第1章 開閉できる障子の出現
第2章 ふすま(襖)という言葉
第3章 寝殿造りと障子
第4章 絵巻に見る障子
第5章 ふすま障子のしくみ
第6章 障子に描くということ
第7章 ふすま絵の発達
第8章 大障壁画の全盛期
第9章 ふすま障子の普及と規格化
著者等紹介
むしゃこうじみのる[ムシャコウジミノル]
1921年奈良市に生まれる。1943年東京大学文学部国史学科卒業。明星学園高校教諭、和光大学人文学部教授を経て、現在、同大学名誉教授。日本文化史専攻
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