出版社内容情報
「土蜘蛛」の呼称で畏怖される一方「クモ合戦」など子供の遊びとしても親しまれてきたクモと人間との長い交渉の歴史をその深層に溯って追究した異色のクモ文化論。
内容説明
土蜘蛛やクモ合戦で知られるクモと人間との長いかかわりの歴史をその深層に遡って追究した異色のクモ文化論。全国各地のクモにまつわる民俗と伝説、民話、俗信、方言を集成するとともに、クモの知られざる生態を探り、その魅力を語る。
目次
1 蜘蛛合戦の民俗誌(八本脚の虫;クモはお好きですか;クモは美しい;横浜のホンチ遊び―ババを飼う;ハエトリグモの決闘―ホンチの醍醐味 ほか)
2 土蜘蛛文化論(クモという言葉;諸橋『大漢和』に蜘蛛を覗く;銅鐸のクモ―弥生時代のクモと祈り;土蜘蛛論;『今昔物語集』・『古今著聞集』のクモ ほか)
著者等紹介
斎藤慎一郎[サイトウシンイチロウ]
著述家。1940年横浜生まれ。東京教育大学卒(芸術学)。日本蜘蛛学会、東京/中部/三重蜘蛛談話会、山村民俗の会、福井昆虫研究会、中池見湿地トラスト、国際泥炭学会、IMCG(国際湿原保護グループ)会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。