出版社内容情報
万葉集,源氏物語,五山文学などの古典や天神信仰に表れた梅の足跡を克明に辿りつつ日本人の精神史に刻印された梅を浮彫にし,梅と日本人の2000年史を描く。
内容説明
梅と日本人の2000年史・初の集成。万葉集、源氏物語、五山文学などの古典や天神信仰に表れた梅の足跡を克明にたどりつつ日本人の精神史に刻印された梅の存在を浮彫りにする。
目次
第1章 咲くやこの花
第2章 『万葉集』と梅
第3章 天神と梅
第4章 『源氏物語』と梅
第5章 公家日記・五山文学と梅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
2
今日、農園で梅仕事をするため、昨夜から読んで一夜漬け。始まりは、弥生時代の遺跡から梅の木の痕跡が見つかったこと。梅が花よりも実を活用されていた時を経て、「花なら梅」とされる時代へ。その香り、美しい色(中国では特に紅色、日本では白色)は、たくさんの人を魅了してきたことだろう。花といえば、桜をさすようになってしまった今だが、古の文章や絵画の中には、いろいろな形で、梅が存在している。豊富な資料と、作者の梅への愛がたくさん詰まった一冊。読んでいるうちに、本から梅の香りがしてきたような錯覚に陥ってしまった。2013/06/26
takao
0
弥生遺跡から梅。梅の原産地は稲の起源地と重なる。2016/11/21