出版社内容情報
アルジェリア戦争の経験を経て、哲学徒は社会学者へとなっていく。社会調査を実践しながら、独自の理論をつくり上げたブルデュー。彼の思考の生成と展開を手がかりに、著者は社会学的認識について探究する。膨大な未邦訳文献と一次史料を用い、その理論の独自性を浮き彫りにしていく。社会科学と政治のかかわりも考察し、「社会学とはなにか」と改めて問いかける気鋭の研究者による書。
内容説明
理論と調査を往還し、独自の認識論を打ち立てた社会学者の足どりを丹念に追う。ハビトウス、界、資本という基礎概念はいかに形成されたのか。膨大な未邦訳文献と一次史料からその葛藤を浮き彫りにする。
目次
第1章 社会学と認識問題
第2章 哲学徒のアルジェリア経験
第3章 六〇年代のブルデューと社会調査
第4章 三つの基礎概念の形成
第5章 「階級」と社会空間
第6章 社会学的認識と反省性
補章 「中範囲の理論」以後の社会学的認識
著者等紹介
磯直樹[イソナオキ]
群馬県生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。フランス国立社会科学高等研究院博士課程・ヨーロッパ社会センター(現・CESSP‐Paris)留学を経て、一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士課程修了。博士(社会学)。大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室特任助教・URA、日本学術振興会特別研究員PDを経て、現在は同RPD、慶應義塾大学法学部訪問研究員、江戸川大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ぽん教授(非実在系)
Kan T.
たろーたん
文狸