出版社内容情報
フランス現象学の革新者ミシェル・アンリと、現象学的精神病理学を打ち立てた木村敏。〈生の現象学〉をキーワードに重なり合う二人の思想と問題意識を、フッサール現象学との比較や、精神医学における臨床例の考察を通じて浮き彫りにし、二人がとらえた世界の有り様を明らかにする。感覚、時間、身体、自己といった歴史的論点をときほぐし、現代における人間の危機を再考する、まったく新しい現象学入門。
内容説明
フランス現象学の革新者ミシェル・アンリと、現象学的精神病理学を展開した木村敏。生の現象学をキーワードに重なりあうふたりの問題意識をさぐり、ふたりがとらえた世界のありようを明らかにする。感覚、時間、身体、自己といった歴史的論点をときほぐし、現代における人間の危機を再考する、まったく新しい現象学入門。
目次
第1部 現象学から生の現象学へ(現象学誕生の背景―学問の危機;現象学の根本構造;生の現象学の必要性―離人症とアクチュアリティ(木村敏))
第2部 生の現象学の水平軸(ロゴスとしての知覚;知覚の本質・感情の本質(アンリ)
感情的な世界としての「生の世界」(アンリ) ほか)
第3部 生の現象学の垂直軸(「反復的な時間」の構造;「みずから」と「おのずから」/ビオスとゾーエー(木村敏)
自己と絶対的“生”(アンリ) ほか)
著者等紹介
櫻井通晴[サクライミチハル]
専修大学名誉教授。商学博士。(株)インテリジェントウェイブ監査役(非常勤)。早稲田大学大学院商学研究科博士課程修了、ハーバード大学ビジネススクール・フルブライト上級客員研究員(89‐90)。ロンドン大学大学院(LSE)客員教授(97)、放送大学客員教授(90‐94)、早稲田大学商学研究科・アジア太平洋研究科非常勤講師(99‐06)、日本原価計算研究会会長(01‐03)、日本学術振興会専門研究員(03‐05)、公認会計士第二次試験(92‐95)・第三次試験委員(98‐00)、電気事業審議会委員(99)、産業構造審議会委員(06)、NTTドコモ監査役(04‐07)、東京医科大学監事(07‐09)等を歴任。日本会計研究学会賞(78)・太田賞(99)、日本公認会計士協会学術賞(82)、経営科学文献賞(92)、日本内部監査協会青木賞(97)、日本原価計算研究学会賞(09)、日本管理会計学会文献賞(11)を受賞
川瀬雅也[カワセマサヤ]
1968年生まれ。立命館大学大学院博士課程後期課程修了、博士(文学)。パリ第十大学D.E.A.取得。現在、島根大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポカホンタス
arisa