共和制の理念―イマヌエル・カントと一八世紀末プロイセンの「理論と実践」論争

個数:

共和制の理念―イマヌエル・カントと一八世紀末プロイセンの「理論と実践」論争

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月29日 22時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 339p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588150944
  • NDC分類 311.234
  • Cコード C1010

出版社内容情報

諸著作の内在的読解に加えその思想を歴史的文脈に位置づけることにより理念と現実を架橋する実践的思想家としてのカント像を提示す…カントは理想主義的・非政治的な哲学者であったのか。『ベルリン月報』誌上における論争、『永遠平和のために』、『人倫の形而上学』等の内在的読解に加え、その思想を歴史的コンテクストに位置づけていくことにより、理念と現実との間を架橋しようとした実践的思想家としてのカント像を提示する。一八世紀末プロイセンの政治状況下においてカントが構想した変革の戦略を明らかにする政治思想史研究。

凡 例

 謝 辞

序 論

 非政治的な哲学者カント

 方法と視座

 課題と構成

第一章 理論と実践──プロイセンの論争

 第一節 プロイセンの論争

 第二節 カントの介入

 第三節 根源的契約の理念

 第四節 カントとフランス革命

第二章 自由の権利

 第一節 法の普遍的原理

 第二節 法的な、そして共和主義的な自由

 第三節 人間の権利と人間性の権利

第三章 私法から公法へ

 第一節 取得的権利の正当化

 第二節 自然法学における所有

 第三節 自然状態からの脱出義務

第四章 共和制の理念

 第一節 〈理念の国家〉あるいは純粋共和制

 第二節 代表の概念

 第三節 〈現象の国家〉における複数の共和制

第五章 執行する法論としての政治

 第一節 政治的思慮批判

 第二節 執行する法論あるいは共和主義的統治

 第三節 暫定性の政治学

第六章 人民の抗議と共和主義

 第一節 抵抗と抗議

 第二節 ドイツにおける言論の自由

 第三節 抗議の行為遂行的な力

結 論



 文献一覧

 事項索引

 人名索引

網谷 壮介[アミタニ ソウスケ]
著・文・その他

内容説明

フランス革命後のプロイセンでは、政治実践において理性理論を否定する言説がひろがっていた。カントはこの言説空間に介入し、硬直した君主制を共和制の理念へむけて変革する術を模索しはじめる。理念と現実との間を架橋すべく思考した実践的哲学者としてカントをとらえなおす政治思想史研究。

目次

第1章 理論と実践―プロイセンの論争
第2章 自由の権利
第3章 私法から公法へ
第4章 共和制の理念
第5章 執行する法論としての政治
第6章 人民の抗議と共和主義

著者等紹介

網谷壮介[アミタニソウスケ]
1987年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。立教大学法学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

2
基本線として、ゴイスら政治的リアリズム派によるロールズ(ジアン)批判の中核にある非政治的なカントという評価に対し、カントの政治性を抽出することで介入している。抵抗権を否定し統制的理念が義務や公共的言論として実際に政治に作用すると言うカントのオプティミスティックな議論を可能にするものとして「反乱と暴動に満ちたヨーロッパの歴史」というコンテクスト、即ちカントの歴史=自然への信頼が見いだされるとき、初期の柄谷が吉本や小林に見ていた存在論的な「自然」への信頼を思い出し、そういうことなの?と思った。2023/04/30

すずき

2
理念と現実をいかに架橋するか、という実践的な問いに取り組んだ「現実的な」政治哲学者というカントの新たな側面を丁寧に描き出している。1~3章にかけて我々が目指すべき共和制の「理念」がア・プリオリに導出され、4~6章にかけてそれが現実においていかに実現されるか、またされるべきか記述される。とくに5章後半における、不完全な非適法的状態を、理念への途上として、理念に向かう限りで暫定的に許容する「許容法則」の議論、6章における、革命の可能性を裏付けに主権者に改革を促す公共的な「言論」の議論は新奇。GOD book.2018/09/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13036328
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。