出版社内容情報
《尊厳》とは何か。価値論的なアプローチと「人間の尊厳」そのものの問い直しから、尊厳概念の理論的基礎を構築する。さらには、生命倫理、ヒト胚、再生医療、ゲノム編集、尊厳死、介護、環境倫理、障碍者の権利、ワークライフバランス、ロボットの尊厳まで、哲学と応用倫理学の内外の研究者による最先端の議論を通して、多元化する「尊厳概念」と様々な「現場」をダイナミックに架橋する。
内容説明
“尊厳”とは何か。価値論的なアプローチと「人間の尊厳」そのものの問い直しから、尊厳概念の理論的基礎を構築する。生命倫理から、ヒト胚、再生医療、ゲノム編集、尊厳死、介護、環境倫理、障碍者の権利、ワークライフバランス、ロボットの尊厳まで。哲学と応用倫理学の内外の研究者による最先端の議論を通して、多元化する「尊厳概念」と、様々な「現場」を、ダイナミックに架橋する。
目次
第1部 哲学編(哲学的価値理論のオプション;自律と承認;単に生き延びることから、人間の尊厳にふさわしく生きることへ―ジャン・アメリーに続いて考える;「尊厳」概念の意味と機能をめぐる生成論と形而上学的観点からの考察;人間の尊厳と自然の尊厳が意味するもの)
第2部 応用倫理学編(生命倫理における人間の尊厳;象徴としてのヒト胚―日本のヒト胚政策における“人間の尊厳”概念に関する一考察;日本のES細胞研究ガイドラインと人の尊厳;ヒトの生殖細胞を対象とするゲノム編集技術の応用に関する倫理的検討―中山大学の実験に対する中国の倫理学議論の批判的考察;介護の文脈における人格の自律、依存性そして尊厳 ほか)
著者等紹介
加藤泰史[カトウヤスシ]
1956年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(文学)。一橋大学大学院社会学研究科教授。哲学、倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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