目次
1 序論
2 食事の時間
3 断食と宴
4 調理師と台所
5 調理法と献立
6 食卓の用意
7 礼節は人を作る
8 余興―意外な物と飾り物
著者等紹介
ヘニッシュ,ブリジット・アン[ヘニッシュ,ブリジットアン] [Henisch,Bridget Ann]
1932年英国のウェイクフィールドに生まれる。ケンブリッジ大学、ロンドン大学に学ぶ。1956‐62年レディング大学で中世および19世紀英文学を講じた後、物理学者で写真史家のハインツ・ヘニッシュ氏と結婚、1963年からはアメリカに移住し著作活動に専念している
藤原保明[フジワラヤスアキ]
1946年三重県伊賀市に生まれる。東京教育大学大学院修士課程修了。筑波大学大学院教授を経て、聖徳大学文学部教授、筑波大学名誉教授。文学博士。専攻、英語史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲオルギオ・ハーン
6
中世の食生活をさまざまな角度から解説した一冊。1日2食だった話や断食期間(四旬節)があるという習慣的なこと、美味しさよりも見た目を重視して調理していたプロの料理人たちのことや貴族たちの晩餐会で用意されたトリック食器、演劇の数々なども紹介してくれたので当時の人々の生活についてたくさんのことが知れた。断食期間についての文句が紹介されているのも人間的で面白い。本書の内容とは別にカンブレー同盟戦争で活躍し、若くして戦死した勇将ガストン・ド・フォアの生活記録が時々出てきたことにも驚いた。2020/06/04
人生ゴルディアス
5
内容はタイトルの通り。当時の料理の種類と、材料と、可能であればそのレシピ(ただしそもそものレシピが大雑把なので限界はある)が載っている。なお訳注が驚異の細かさなので、わからない果物とか調理法が出てきても本書の注だけで一応の説明が得られる。すごすぎる。一体何人の大学院生が過酷な作業で死んだんだろうか。あと、テーブルマナーや、ちょっと珍しいのは食事中の催しものについても書かれていることだろうか。ただ、本書は原文が装飾過多のようで、翻訳はかなり頑張っている感があるが、かなり読みにくい。2015/09/08