目次
１（主題と構想；“実存すること”の孤独 ほか）
２（日常生活と救済；世界による救済―糧 ほか）
３（労働；苦悩と死 ほか）
４（力と他人との関係；エロス ほか）
著者等紹介
レヴィナス，エマニュエル［レヴィナス，エマニュエル］［Ｌ´ｅｖｉｎａｓ，Ｅｍｍａｎｕｅｌ］
１９０６年リトアニアに生まれる。１９２３年から３０年までフランスのストラスブール大学で哲学を学ぶ。この間、１９２８年から２９年にかけてドイツのフライブルクに滞在、フッサールおよびハイデガーの下で現象学を研究、１９３０年フランスに帰化、第二次大戦中はナチの捕虜収容所にフランス解放まで抑留される。戦後、ポワチエ大学、パリ・ナンテール大学、ソルボンヌ大学教授を歴任。タルムード研究に取り組む一方、ハイデガー哲学との対決を通して倫理にもとづく独自の哲学を展開
原田佳彦［ハラダヨシヒコ］
１９４４年東京生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科（哲学）修士課程修了。哲学・フランス文学専攻。学習院大学フランス語圏文化学科教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろゆき
2
愛撫についての記述。あたたかみや感触を確認するのが目的ではなく、その向こうへと進み、計画も目標もなく、放恣にあること。なるほどと思う。2013/04/12
桜井夕也
1
匿名的な＜ある＞の上に身体を横たえることよって意識は立ち現れ自己は自我となるがそのままでは自我は自己と同一の自己同一性に絡めとられ唯我論に留まる。そこに立ち現れる他者が死――実存者がそれを捉えることができず絶対的に他なるものでありそれに対してはもはやできることがなし得ないような出来事である。また自我に対するもう一つの他者は他人――私がそうであらざるところのものである。他人との関係はエロスである。エロスは闘いでも融合でも認識でもない。愛撫とは常に他であり常に近づき得ず常に来るべき何ものかとの戯れである。2015/02/17
赤座
0
レヴィナスの時間と他者はハイデガーの存在論に於ける存在の単独性、即ちハイデガーに於て理解せらるる他者は「何ものかをめぐつての、隣合せの結びつきであつて、向ひ合せの関係ではない」ことへ向けられる批判と、ここから知らるる実存に於ける孤独性の告発。後年の顔の観念これより出づるものなるべし。2015/08/07
ビタミンちゃん
0
傑作2014/06/27
