韓国の学術と文化
市場の社会史

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  • サイズ A5判/ページ数 204,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588080111
  • NDC分類 675.022
  • Cコード C1336

出版社内容情報

歴史学,文化人類学をはじめ,地理学,経済学,社会学など周辺諸分野の成果をも合わせて朝鮮半島における市場の成り立ちを説き,庶民生活の実態を明らかにする。

内容説明

有形無形の“もの”の交換により人々を空間的・時間的に結びつける市場は、韓国では今なお生活の中に根づいている。そうした市場の歴史的な変遷と実態を、そこで生活する人々の視点で描いた本書は、朝鮮半島の在来市場についての貴重な記録・研究であり、市場の観察を通して韓国社会を浮彫りにした斬新な試みである。著者は歴史学、文化人類学をはじめ、地理学、経済学、社会学など周辺諸分野の成果を合わせて半島における市場の成り立ちを説き、それが社会の中で果たしてきた役割を明らかにする。民俗と社会の宝庫である市場の歴史を体系的にまとめ上げた本書は、東アジアの文化を知る上でも示唆に富む。大韓帝国末期から現代にいたる貴重な写真・絵画資料を収める。

目次

第1章 市場とは何か
第2章 韓国の市場の歴史
第3章 市場の構造と機能
第4章 市場と商人
第5章 有名市場、特殊市場
第6章 市場の社会史的な意味

著者等紹介

鄭勝謨[チョンスンモ]
1954年、全羅南道麗水に生まれる。ソウル大学校人類学科修士課程修了。歴史学、人類学、地理学を専攻。泰東古典研究所研究員、全南大学校社会学科専任講師を歴任。ソウル市立博物館・国立民俗博物館研究員を経て、現在、地域文化研究所所長および韓国歴史民俗学会常任委員として活動

朝倉敏夫[アサクラトシオ]
1950年、東京都に生まれる。明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程満期退学。社会人類学専攻。現在、国立民族学博物植民族社会研究部教授

林史樹[ハヤシフミキ]
1968年、大阪府に生まれる。総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程修了。文化人類学専攻。1998~99年韓国中央大学校日本研究所外来研究員。現在、日本学術振興会特別研究員。文学博士
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